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第4話 〜交渉成立!〜

聖尊との出会いで今後どのような展開となるのか?どうぞお楽しみください。

「改めてご挨拶するわ!私は心嬢リン。ロイドプラネットからきた改造人間よ!」2階のリビングで自己紹介が始まった。ぶっ飛んでる。こんなにおかしな自己紹介が現実で聞けるだなんて。正直、心の中では訳が分からないという感情でいっぱいだ。でも表情には出さなかった。俺は無言で少年の方を向く。「俺は心嬢レン。基本リンと同じだけど頭には自信あるよ。」レンは自信満々に言う。「そしたら私は運動が得意だわ!」競うようにリンが答える。「そうですか。僕は小原聖尊と言います。とりあえず沢山聞きたいことがあるので質問させてください。」俺は真顔でそう話した。話は数時間に渡って行われた。彼女たちは地球の兄弟星であるロイドプラネットで住んでいるDr.プランクトンに改造されて地球の破壊を目的でやってきたそうだ。もう話が飛躍しすぎだろうが。なんだっていうんだ。まぁ平然とするのは得意分野。そして俺はそんな破壊を目的とする組織の仲間だという。

他にも仲間がいて、地球に来ているから探し出して味方につけろ。という話だそうだ。「話は大体理解しました。で?最終的にどうしたいんですか?」俺の問にリンは清々しく答える。「私たちの仲間になりなさい!」でしょうね。知ってた。地球を破壊?俺は地球が嫌いなわけじゃない。地球人が嫌いなんだ。うーん。どうしよう。そもそも俺の力で地球破壊なんてできないだろ。精々物を動かす程度なのに。しばらく迷ったあと、俺は2人の詳細を調べることにした。


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「具体的に何ができるんですか?技とかあります?」私はそんな質問に素直に答えた。「えぇ。見てなさい。」私は窓を開けて右手を出した。そのまま力を込めて電撃を放った。バチィン!「俺もやるよ!」続いてレンが右手から炎の玉を発射した。ボウァン!「どう??」私とレンは聖尊の方へ振り返った。そこには目を見開いて口を開けっ放しの顔があった。思わず笑ってしまう。「何よーその顔は━━━」「すっげー!」今まで静かだった彼が突然声を上げた。「2次元の世界が現実に…」1人で感動に浸っている。私たちの技はそれくらいすごいものらしい。まぁ地球人からしてみればそうだと思うが…。「あなただって超能力が使えるのでしょう?別にそんな驚くことでは無いはずだけど。」私の言葉に彼は今度は静かに反応した。「そんなことまで知っているんですか…」彼は気難しい顔をした後に何かを決断したような顔でこう答えた。「わかりました。あなたたちの仲間になることはいいでしょう。」やった!と言おうとしたら続けてこうも言った。「ただし、地球を壊すことは反対です。あくまで地球にいる悪い存在を懲らしめる。という条件の元ならいいでしょう。」私たちはすぐにその条件を飲んだ。実はレンとこの家に向かっている途中にも話していたのだが、この地球という惑星はとても美しい。正直、壊したくない。こんないい環境は他にない。ここで暮らして見たいと思ったのだ。おじ様は地球に恨みがあると言っていたけれど、それは地球人に恨みがあるのであって地球自体は悪くない。懲らしめるなら悪い地球人だけにすればいいと考えていた。この時点で彼との交渉は成立したようなものだった。「あっけなく了承したなぁ。」不思議そうな顔を浮かべる彼に私はこの思いを伝えた。彼は納得したように頷き、完璧に交渉が成立したのだった。


「それで?結局これから何をするんです?」相変わらず無愛想な顔で質問を投げてくる。地球を破壊する目的がない以上、今すぐやることは特にない。仲間を全員集めてから本格的に動き出す予定だ。そうなると今やることは…。「それじゃあある程度の戦闘訓練をしましょう!」私は元気よくそう話し、聖尊の手を掴んで下へ向かった。「ちょっ━━━」何か言いたげそうな感じだったが私は無視して外へ出た。「ご、強引すぎです!」聖尊は私の手を振り払って息切れをしながらそう答えた。こんなんで疲れているのか。これは鍛えがいがありそうだ。「まず。その敬語やめなさい!私たちはねぇ、仲間なのよ!家族も同然なの。これからずーっと一緒に生きてくんだから!」「えっ。」聖尊は困惑したような表情をした後にこう答えた。「ずっと…住むの?」私は当たり前だ。という顔でうんと答えた。仲間なのだからとーぜんだ。離れ離れでいるなんて面倒臭い。「ねぇ!あだ名とかないのかしら?なんだか呼びずらいわ。」「うーん…学校ではまーくんって言われてたくらいかなー。」「可愛い愛称じゃない。採用!」「じゃあ俺もそう呼ぶよ。」レンも私に続く。「まぁ好きにして。」照れてるのか面倒臭いのか分からないような表情をしていたが気にしないことにした。「とりあえず!ある程度の戦闘技術はつけるわよ!」3人で戦闘訓練を開始した。正直私もレンも戦闘経験はない。改造された直後に地球に飛ばされたから訓練もしてない。おじ様はプログラム的に大丈夫と言っていたが、実際にやってみないと分からない。「とりあえず浮遊してみましょ!」「いやいや、急に浮遊は無理でしょ!」レンとまーくんが口を揃えて言う。「そう…。じゃあ自分のできる攻撃手段全部やってみたらどうかしら?」するとまーくんは両手を出して力を込め始めた。フワッ。突然巨大な岩が空中に浮いた。まーくんが手を動かすと、岩もその方向に動いたのだ。ドゴォン。手を下ろすと、そのまま真下に岩が落下した。「これしかできん。」無表情で言われるから反応しずらい。「すっげー!」レンは興奮したように反応した。それからレンとまーくんは男同士かっこいいことについて語り始めた。はぁ。脱線しつつも、訓練は順調に進んだ。私は電撃の攻撃を実践に使えるように、レンは炎の攻撃を実践で使えるように、まーくんは念力の力を実践で使えるように、お互いに対戦もして、気づくと日も暮れていた。「はぁ〜疲れたー!」体を大きく伸ばして力を抜く。私たちは家の中に戻り、リビングの椅子に座る。「そういえば、家事とかいつもどうしてるのよ。ずっと1人で生活してたんでしょ?」「あぁ。家事が面倒臭いから必要最低限のことしかしていなよ。食事は毎日カップ麺。服は毎日これだし、洗濯もこれしかしてない。電力と食料はまぁ人様には言えない方法で。」その方法がどんなのか気になったが、それ以上に体のことが心配になった。「もう!よくそれで生きてられたわね!仕方ない。私が家事全般やってあげる。」それを聞いてまーくんはキョトンとしていた。家事は嫌でも稽古でやらされていたから得意だ。私は早速夕食の準備に取り掛かることにした。「レン!買い物行ってきなさい!」「地球のお金なんて持ってないよ!」「あ、そっか。」私は早速行き詰まった。おじ様からお金なんて渡されていない。これでいったいどう生活しろというのか。「大丈夫だよ。欲しいもの言って。」私は何をするのかと思いながら欲しい食材を話した。すると、まーくんは何やら力を込め始めた。まさか…。フヨフヨフヨ。少ししてから外から食材がやってきた。「そんなことも出来たの!?」レンはそれを見て驚く。私も同じだ。外から食材が飛んでくるなんて笑うしかない。ゴトゴト。食材はテーブルの上に着陸した。「はい。」「いや!はい。じゃないでしょ!どーゆーことよ!」「俺はいつも念じて食料を供給してるよ。」そんなこと真顔で言われても困る。犯罪でしょ。お店の人は急に食材が浮かび上がって外へ逃げて行く光景を見るのか。よくそれでいままでバレないでいれたな。「ちなみに電力は雷なった時に瞬間電力をそのまま貯めてる。」聞いてない。いやすごいな。超能力を面白いほどに悪用している。私は少しまーくんが怖くなった。でも確信したことがある。おじ様が言っていたことは本当だったんだ。銀河一の能力を持っているが全然解放できていない。もし解放出来たらおじ様と同じくらいの力を持つことが出来る。これからの生活が楽しくなった。私たちはなんだかんだで夕食を食べ、お風呂に入り、就寝した。ついでに家の掃除や整理も終わらせた。やったのはほぼ私なんだけどね。私は地球で普通の人間のように暮らすことが憧れになった。今まではお城で堅苦しい生活をしていたから、平凡な生活を夢見ていたのだ。さぁ、明日から日常を過ごそう。

3人の生活が始まりました。オールスターズのメンバーはまだまだ揃っていませんが、全員揃うまでの長い物語を最初にお楽しみください。

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