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小さな奇跡   作者: 鷹さん
8/61

夏 発

まさか俺が県選抜を蹴って、市選抜を選んでいるとは思いも寄らなかった。

しかし俺が驚いたのはそこじゃない。県選抜を蹴った理由だ。昨日の話はこうだった。

「お前は県選抜を断り、市選抜を選んでいた。しかも県選抜の監督との小競り合いでだ。その内容はよく知らんが、プレースタイルの問題だったらしい。ここまで言えばわかるよな。そこでなんだが、週末に市選抜vs県選抜の試合がある。行くか行かないかはお前が決めろ、わかったな?」

俺は帰りにコーチの店を訪れた。

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