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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

最愛

作者: 鬼

読みづらいかもしれませんが、すみません。



統合失調症の父親。


仕事が上手くいかない。

片親だから、生活は大変。

お父さんは、お母さんを凄く大切にしてた。

真面目すぎて、人を疑ったりしないで、

全部信じるような人だった。

周りの人からは、鈍臭いし、頭良くないけど、

みんなから好かれてたらしい。


でも、お母さんと離婚してから、おかしくなった。

昔から人に優しい性格も、乱暴で怖くなったし、

気分屋になって、仕事いかなかったり、

周りの人は、初めは心配して大目に見てくれたけど、

だんだん見放してきた。


どんどん父親が崩れていくのが怖くなった。

お酒も一切飲まなかった父が、お酒を飲むようになり、もう家から出なくなってしまった。

何も助けてあげれなかった。


祖父等がきて、生活は面倒を少ししてくれて、

生活は良くなった。


父は誰とも話さなくなった。

病院に連れていってたんだけど、

だんだん行きたがらなくなり、行くのをやめた。


ある日、

父が自殺未遂をして、失敗をして、入院した。

後遺症が残り歩く事が出来なくなった。


父はその日を境に精神がおかしくなった。

精神科医は薬を出したり、検診したりしたが、

良くならなかった。

体も良くならないらしい。


父は、そんなに母が好きだったのか。

それとも、母がいる生活が好きだったのか。

そんなに好きなのに、また追いかけないのは、

自分が負担になるからと思ってるからなのかわからない。


私は正直何もできないし、何も思いつかない。

小さい頃だけど、優しかった父の思い出ばかりで、

変わった父を見るのが辛い。

高校を卒業して、社会人になると父に会いに行かなくなった。


そのうち、

父はたびたび母と会話してるような独り言を呟き始めたらしい。

それから、10年たった今でも変わらないみたい。

周りの人からの話でたまに聞く。

私は、父に何もしてあげれなかったから、

会う資格がないのだと思って、ずっと行けなかった。


私がお父さんに似た優しい人に出会えて、

結婚をした。

父の事は言えなかった。



子供ができて、親の気持ちが少しわかり、

父に会いたいと思った。


病院に行くと、

父は小さくなっていた。

昔はいつも口角が上がってたのに、

今は下がっていた。



私を見るなり、私を母の名前で呼び、

ずっと見てなかった優しそうな笑顔で私の手を握った。

子供には、私の名前をよび優しく頭を撫でた。


次の日、父は大量の薬を飲んで自殺した。


父は最後なんで自殺したのだろう。

もしかしたら、ほんとうは母がいないのを、理解していたのかもしれない。

辛かったのを見ないふりをしようとしてたかもしれない。

私はそんな風に人を愛せるだろうか。

ただ父が心の弱い人間なのか、心の強い人間だったのかわからない。



葬式に、母が来た。

綺麗だった母が、シワシワになり、少し小さく感じた。

なぜか、泣いていた。




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― 新着の感想 ―
[良い点] とても悲しい父の最後に色々考えさせられます。 [気になる点] 敢えて書いていないという箇所が多く見受けられたが、もう少しその辺りを見てみたかった気もします。 [一言] 最後、泣いていたのは…
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