その7 「充電して下さい」
木製のダイニングチェアに座ったリープは足をぶらぶらさせながら鼻歌を奏でていた。足先が地面に届かないところが可愛いな。
そんな彼女だったが、ふと何かを思い出したようにポンと手を叩いてこちらに向き直る。
「ご主人様……バッテリー残量が二十五パーセントになりましたが、そろそろ充電されますか?」
「マジか。えっとケーブルは……」
スマホは常に充電満タンにしておきたい派の俺にとって残量二十五パーセントは由々しき問題だな。
辺りを見回し、部屋のコンセント近くに転がっていた充電コードを手に取る。そこで俺は思った。
どうやって充電するんだよ!
今までならディスプレイの側面にある差込口に挿せばよかった。だが少女となった彼女に差込口なんてあるのだろうか……?
「リープ……。コードはあるけど、どうやって充電するの?」
「あ、えっとそれはですね……」
椅子から跳ねるように降りたリープは俺の目の前まで駆けてきて……
「その……今から充電する口を見せますけど……余計な所は見ないでくださいね?」
「あ、あぁ」
リープの顔は真っ赤だった。え、何? もしかして他人に見せたくないような場所にあるの?
彼女は小さく深呼吸した後、スカートの裾をつまんでたくし上げていく。
彼女の美麗で華奢な両脚がどんどん露になり……。
「あのぉ……ここですっ!」
「なにぃぃ!?」
内ももの股にかなり近い部分に充電する為の差込口があった。それと真っ白な下着が堂々と見えてしまっているがこの際気にしない。気にしてはいけない。
というか位置が明らかにおかしいだろ……。
「ひゃうぅ……えっと、恥ずかしいのでできれば早くしてもらえると……」
「あぁごめん、今すぐするよ」
俺は早速、照れているリープの股付近にある差込口にコードを運んだ。
……これ、決して如何わしい行為じゃないからな? ただスマホを充電しているだけだからな?
「ぁ……んっ……ひゃぁあ!」
コードを挿した瞬間、リープは甘い悲鳴をあげる。やめろぉ、なんて声を出すんだよ……。
「はぅ、ごめんなさい。ご主人様の挿し方、優しくて丁寧だからつい声が……」
「ちょっと変な勘違いされそうな発言はやめてくれない!?」
俺はスマホを充電しただけだからね!