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マジック×ウィング ~魔法少女 対 装翼勇者~   作者: マキザキ
第二章:魔法少女 対 異次元軍ウボーム 編

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プロローグ:魔法少女 対 異次元少女




(ここが……アマトの地……!)


 大城市駅前スクランブル交差点のど真ん中。奇妙な姿をした少女が呆然と立ち尽くしている。

 翡翠の如き、透き通るような翠の髪。

 獣を思わせる大きな目、細い瞳。

 民族衣装のような、ゆったりとした麻の服。

 そして、何より特徴的なのが頭部から伸びる一対の角である。


 辺りはちょっとしたハプニング状態だ。

 ゼルロイドか、魔法少女か、それとも以前話題になった悪の魔法少女の一派か。

 逃げる者、写真を撮る者、通報する者。

 加えて、進路を塞がれた車列が長く伸び、クラクションの騒音が市の中心街に響き渡る。

 

(う……うるさい……!! 何なの……! 怖い……! 逃げなきゃ!)


 自らに向けられる視線と騒音に怯み、思わずその場から逃げ去る角の少女。

 少女の走り去った先、街の空がグニャリと歪んだ。




■ ■ ■ ■ ■




「ザルド様。この異空転移陣はアマトの地に繋がりました。恐らくティナもそこにいるかと」


 黒いツタ植物に覆われた、怪しげな祭壇。

 銀の仮面を被った男が、玉座に腰掛けるザルドと呼ばれたいかにも偉そうな男に向かい、跪きながら話す。

 

「そうか」


 ザルドは満足そうに笑うと、玉座を立ち、祭壇の中心部へと歩いて行く。

 祭壇に置かれた紫色の水晶に手をかざすと、唸り声を上げながら、力を込めていく。


「征服獣、ドルドラスよ! 彼の地を焼き払え! そしてティナを捕らえてくるのだ!」


 その叫びに応えるように、紫水晶が妖しく光り輝き、祭壇の遥か奥地、黒いツタが絡まり合った獣の檻に向かって一筋の閃光を発する。

 その閃光が檻の中に閉じ込められた獣の一体。「ドルドラス」と呼ばれた個体に照射されたかと思うと、その獣は忽然と姿を消した。


「アマトの地を滅した時、我らが悲願は達成される……ククク……」


 魔法陣に映し出されたアマトの地。それすなわち大城市を眺め、不敵に笑うザルド。

 大城市はまたしても、厄介な事態に巻き込まれてしまったようである。


挿絵(By みてみん)

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