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パラダイム・ロスト  作者: 雨宮吾子
殺人者の死
3/20

純粋殺人者

 ソメイヨシノの咲き誇った公園には、どこから集まってきたのか考えるだけでも頭の痛くなるような数の人がいて、その一人一人に人生があり、生活があり、夢があった。彼らは間違いなく生きている。桜の花びらの散るのを見上げながら、その死を見つめながら、やはり生きているのだ。そこで交わされる言葉、絶えず動き続ける視線、足で踏み散らされた花びら、植え込みに捨てられたアルミ缶、大地を区切るブルーシート、そしてその全てを照らす真っ赤な太陽は、それぞれが生きているのだ。

 それは正しく生の横溢だった。

 渚は、そんな言葉でこの公園で起こっている現象を把握しようとした。しかしそれが成功したと思った次の瞬間には全てが壊れ、また新しい形へと構築されていく。その死と再生の間にある、人には感知し得ないほど短い一瞬一瞬が世界を繋いでいる限り、全ての運動は連続していく。そのことを当たり前に感じられるような人間は、きっと幸せなことだろう。

 そのとき、あるアナーキーでニヒリスティックな考えが、渚の脳に閃いた。

「いやあ、立派なものですなあ」

 しかし、たった一つの言葉で渚は現実に引き戻された。

 公園の隅のブルーシートの上では缶ビールを手にした教頭が、見事に咲いた桜を仰ぎながらそう言ったのだった。その言葉に同調する同僚たちの中にあって、渚はただ黙って天を仰ぐばかりだった。無作法とも捉えられかねないその態度は無礼講という空虚な言葉で許容されていたし、そうでなかったとしても、すっかりほろ酔い気分の彼らには渚の内面を見抜けるはずもなかった。

 ただ一人、勘が鋭いのか偶然なのか、同僚の一人が彼の傍に腰を下ろして面白くもない話をし始めた。

「先生、あなたは桜の下に何が埋まっていると思いますか」

「さあ、何でしょうね」

「これは非常な難問ですよ。満月を見て何を言うべきかということにも繋がります。つまり、月が綺麗ですねという言葉ではもはや陳腐でしかないんです。この世界にオリジナリティのあるものなんて、もう存在しない!」

「そうした問題意識も同じことでしょう。誰もが考え得ることだし、今もこの都会のどこかで実際に同じことを考えている人がいるかもしれません」

「なるほど、それは面白い。仮面を被った都市生活者の一員としてはそれこそ非常な難問だ。いや、被らされていると言うべきでしょうか。ちなみに、先生は東京のお生まれですか?」

「いえ、生まれは千葉です。父親は北国の出身だと聞いていますがね」

「私はこの東京で生を受け、この東京に育てられました。そのことは誇るべきだと思っていたが、しかしそういう話になると意味が反転してしまいますね」

「……そろそろ本題に入りませんか」

「失礼。何を言いたかったのか、忘れかけていました。とにかく、先生ももっと楽しみましょう。ほら、あれを見てご覧なさい」

 そう言って同僚が指差した方向には、桜の根元に向かって小便を垂れ流す若者たちの姿があった。

「あそこまで野放図になれとは言いませんがね、先生、少しお疲れなんじゃないですか」

「酔っているんですね、そうなんでしょう?」

「酒に酔い、桜に酔い、あわよくば……、まあこの先は言いますまい。先生もどうぞ、お飲み下さい」

 同僚の差し出した缶ビールを、彼は内心で嫌がりながらも受け取った。そして視線を注いでくるので、少しだけ口をつけた。

「さあ、この世の春に乾杯しましょう!」

 満足した様子の同僚が去ると、彼は缶を桜の根元に傾けた。麦色の液体を吸って来年も変わらずに咲き誇るようにと願いながら。




 昼過ぎから始まった花見の席は次第に崩れていって、午後四時頃にもなると、ふらふらと歩いていったまま帰ってこないような者が出た。そろそろ解散しようかという頃になってそのことが分かったので、甚だみっともないことながらも全員が揃うまでは解散できないという話になって、何人かの塊になって捜索へ出かけた。渚は酔いが回っていないのと目が良いからといった理由付けで何度も往復させられ、とうとう五時半になってようやく脱落者を見つけた。

 結局、解散できたのは六時を回ってからで、はしご酒をするというような者もいる中、渚は比較的若い同僚たちと食事をすることになった。もちろん、酒は飲まないという前提で。

 彼らが入ったのは駅の近くの古くからあるようなレストランで、食事の匂いに混じって紫煙が立ち込めるような店だった。一緒に来たのは三十代の男性が二人と、同じく三十代の女性が一人、それから二十代の女性だった。彼らも随分と飲んだようで顔に紅を浮かべていて、平気な顔をしている渚がまるで酒に強いとも見えるような珍妙な光景になった。女性二人は煙草をやらないらしかったが、残りの男性二人は酒の勢いもあってか、遠慮なく煙草を吸った。

 その場の中で一番の年長者になってしまった渚は、しかし会話を主導するような性格ではなく、自分よりも若い人々の話に耳を傾けた。それでも花見の席よりは随分と気分が良くなったので、渚も口を挟んだりした。そうして話していくうちに気付いたのは、彼らのほとんどが独身者だったことで、三十代の男性一人以外は皆がそうだった。そのように分類され、またそこにアルコールの力が加わることで、妙な意識が醸造されていくことに渚は気付いた。年長者であることがそうさせたのかどうかは分からないが、そうした雰囲気から逃れられたのは渚一人だった。

 食事を無事に済ませ、いよいよ解散するというときになって、妻帯者の男性が抜け駆けを許すまいともう一人の男性を連れてはしご酒をすると言いだした。そうして残された三人は、仕方なしに駅までの道を一緒に歩いた。そこでもやはり話題の中心にいるのは女性二人で、その様子を見ていると教育者としてよりも女としての人格を生きているように感じられた。しかしそれでも、渚の身の内に猛る気持ちはなかった。かといって、渚が男としてある以前に教育者として生きているかと問われれば、必ずしもそうではないだった。

 渚は何事もなく帰路に就いた。彼女たちが電車に乗るのを無事に見届け、それから自分も反対方向の電車に乗り込んだ。




 夜空には星々の明かりが、大地には人々の灯りがあった。お互いを殺し合うそれぞれの光の間に高架鉄道のレールが伸びている。暗闇を切り裂くにはあまりにも弱々しいヘッドライトと、眠るには明るすぎる車内灯の灯りが、夜の街を疾駆していく。

 試みにその車内を見渡してみると様々な人間模様が見えてくる。スマートフォンを片手に何かのゲームについて語り合う男子高校生たち、カップ酒を手にして眠るぼろぼろの服を着た男性、すり減ったブランド品のバッグを抱えて窓の外を虚ろな目で眺めている女性、新聞紙に顔を近付けて熱心に記事を読んでいる高齢の女性。彼らは皆が何かに酔っていて、そして、無力だった。

 ここで語っていることはもちろん社会の縮図などではなくて、そうするには官僚から根無し草まで全てをこの車内に押し込んでしまわなければならないのだが、そうやって満員電車を造り上げたところで、この時代やこの世界のことを語り尽くせるはずもない。それでも、語らなければならないこともあるのだ。

 そこへ今、一人の男が乗り込んできた。彼は純粋殺人者だった。純粋殺人者は一人の男に目をつけた。それは、空虚な車内では際立って無色の人間に見えた。その他の者と違って何かに酔っているわけでもなく、何かをしているわけでもない。ただそこに座って、じっと何事かを考えているらしい。その思念を解剖してみせることは、あまりにも破廉恥だからできるはずもなかったが、しかし純粋殺人者のナイフならばそれも不可能ではないかもしれない。そのナイフは彼の手を離れればただの刃物に過ぎなかったが、彼の手に収まっているうちは世界を転覆させ得るだけの熱量がこもっていた。

 純粋殺人者が動く。その足取りに迷いはなく一直線にその男を目指して進んでいった。そして、男の肩に手をかけた。

「やあ先生、お久しぶりです」




 その蕎麦屋はベッドタウンに程近い地域に古くからある店だった。こだわり抜かれた味や店内の雰囲気などが繁盛する理由だったが、午前一時までの深夜営業であるというのも大きな要因かと思われる。他の店で酒を呷ってきたような中年客が多く見られる一方で、小洒落た格好の老人が一人で日本酒を味わいながらざる蕎麦を啜っていたりして、なかなか兵揃いの店のようだった。店の隅にある席が運良く空いていたので、二人はその席に座って各々の胃袋を満たすだけの料理を注文した。

 二人とは、純粋殺人者と、それから彼に先生と呼ばれた渚だった。殺人者は天そばとビールを注文し、渚も少なからず満たされないものを感じていたのでざる蕎麦を頼んだ。と、すかさず殺人者がビールをもう一人分注文した。

「今日は飲みましょう、先生」

 渚も下戸ではないので仕方なく頷いた。

 それにしても、渚と彼とは知り合いだったのだろうか。そうした疑問は、実は渚の心の中にこそ濃い霧のように生じていたのだった。しかし自分のことを先生と呼ぶ以上、彼とは何かしらの縁があったのかもしれないと、渚はそう思った。渚から見る限り、髪型から足先に至るまで身なりは清潔に整っていて、それが彼の美意識の成せる業なのかどうかは分からないけれども、おそらくは妻帯者なのではないか。未婚率が増えている世情とはいえ、渚とそう変わらない年齢に見える彼が結婚していてもおかしくはないし、むしろそれこそが正統といえるのかもしれない。そう考えれば合点のいくところも多く、渚のスーツに堆積したような汚れを洗い流すだけの感情――愛情と呼んでも良いのかもしれない――をそこに認めることもできた。また、妻や子供を養っている者に特有の責任感や道義心というものが、彼の身なりに表れていると考えることもできる。

 このような人間と出会ったとき、渚は少なからず嘆息せざるを得ない。渚は殺人者の端くれではあるものの、未だ社会に繋がれた人間でもあったから、結婚をして子供を授かってごく平常な生活を送るといったようなことを空想したこともあった。それは中学生の頃に頓挫してしまった夢の一片が、こうした光のようなものを浴びて時々思い出されるというわけなのだろう。だが、歳を重ねるごとにそうした想念も衰退の一途を辿るばかりだった。

 渚が永遠とも刹那とも思われる内省を終えたとき、ちょうど注文していたものが運ばれてきた。二人は当たり前のように乾杯をし、それから各々の食事に手をつけた。

「どうです、最近の景気は」

「良くも悪くもないさ。そういうものだろう、我々の仕事っていうのは」

「そうですか、そういうものですか」

「そちらの方はどうだい」

「まあ、ぼちぼちというところですね。ただ、先生のおかげで何とかなりそうだ」

「ふうん」

 渚は平然とした顔で話をしていたが、一向に相手の素性が見えてこないのを訝った。しかしそうした理性も、アルコールの波に次第に押し流されつつあった。

「先生は何か哲学をお持ちですか?」

「それは、いわゆるyour philosophyのことかい」

「ええ、まさにその哲学です。あなたの哲学ですよ」

「いわゆる哲学というものは、私は持っていないよ」

「それはどうしてです」

 彼はいかにも驚いたという表情で反問した。それは真に驚いた者の表情だった。

「何でも良いんですよ、大げさな話じゃない。例えば風呂に入ったときには上から順に洗っていかなければならないとか、家を出るときには右足から踏み出さなければならないとか、そんなもので良いんですよ」

「しかし、そんな瑣末な哲学を訊いて何になるんだろう」

「先生、それは違いますよ。そうした些細な出来事にこそ、その人物にしかない特性が出てくるんです。俺はそれを知りたくて、その……」

 彼が急に口ごもったのを不審に思いながらも、渚は自身の哲学を開陳した。

「私が思うに哲学とは成すことで示すものであって、語ることで示せるものではないと思う。それに背骨のようにして人を貫く不変の哲学といったものは、人は持ち得ないのかもしれない」

「それはどうしてですか」

「それは人が生きているからだ。人は生きている限り、変化を続ける。そもそも固定的な人格というものは幻想に過ぎなくて、人は絶えず変化しているものなのだと思う。現代に生きる我々が行き詰まりを感じているのは、そうしたことにも関わらず固定的な人格として対人関係を築いていかなければならないせいなのかもしれない」

「死んだ人間だけがその呪縛から逃れられるということですか」

「残念ながら、そうじゃない。歴史上の人物を想起すれば分かるように、生者が死者を回顧する限り、そこに死者は死者として存在し続ける。そして彼らはその成したことによって評価され、その評価は常に変動し続ける。生まれてきた以上、この世界から消滅することは不可能なのかもしれない。生者が死者を縛り、死者もまた生者を縛る。その媒介として時間があり、あるいは空間があるのかもしれない」

「時間と、空間……」

 長い間、自身の考えを披瀝する場と相手とが存在しなかったから、この機会を逃すまいとして、まるで火山が噴火するかのようにして考えが外へ漏れ出ていった。それを背後で支えているのは、やはりアルコールの力なのだった。渚は哲学が語るもので示せるものではないと言いながら、すぐに矛盾する行動をしてしまったことを、その饒舌を恥じた。

「俺にはすぐに呑み込めませんけど、随分と難しいことを考えますね」

「まあ、仕事柄そういうことを考えることもあるんだろう」

「ところで先生、お仕事は何をしてるんです?」

「えっ?」

「だから、お仕事ですよ。今は何のお仕事をしているのかなと思って」

 渚は強かに後頭部を殴られたかのような衝撃を受けた。目の前に座っているこの男は、紛れもない赤の他人だった!

 辛うじて、その衝撃を顔に表さずに済んだ。しかし、ここに至ってようやく目の前の男が赤の他人と知った渚と、最初からそうと知りながら何かしらの意図を持って渚に近付いてきたこの男とを対比すれば、渚の不利は明白だった。さらに悪いことに渚は得意ではないビールをジョッキ一杯飲み干してしまっていたから、平素の判断力はもう失われてしまっていて、状況の不利を悟るのが精一杯だった。

 意識は朦朧としてきて、いつの間にやらレジで会計をする段になった。金が目当てなのだとしたら、それでこの窮地から逃れられるのなら渚は喜んで金を差し出すつもりでいたが、不思議なことに男は自分の財布を取り出して二人分の会計を済ませてしまった。これからどうなるのだろう、自分はどうなってしまうのだろうと、半ば外から観察するような気持ちでいられたのは渚にとっては幸運であったのか、それとも不運であったのか。いずれにしても、遂に渚の命運は純粋殺人者の手中に収められた。

 どこをどう通ったものか、駅からそう遠くはない雑居ビルの立ち並ぶ路地に渚は運ばれてきた。それまで肩を貸していた男が、乱雑に渚の身を地面に突き出した。

「ここは、どこだ……」

「場所なんてどうでも良いでしょう、直にもっと良いところへ行けるんだから」

 駅からそう遠くはないと直感できたのは、ここまで歩いてきた距離によるものでもあったが、ビルの隙間から車の走行音やクラクションの音や人々の交わす声、とにかく雑多な音が聞こえてきたためでもあった。辺鄙な場所ではないのだろうが、すぐ近くに人の気配を感じられる分だけ安楽の境遇にいる者たちへの羨望や恐怖が募る。

 恐怖。

 思えば、渚はこれまでの人生のほとんどを恐怖という屈強な存在に覆われて過ごしてきた。公務員になったのは金銭的な都合によるところも多かったが、公的な保障を、何か公に認められることを希求していたためではなかったか。中学校の教師として社会に奉仕することについて、居心地の悪さを感じながらもその職から離れることができなかったのは、その恐怖から逃れるため、少なくともその恐怖を中和するためではなかったか。

 そうした恐怖の根源にあるのは、自分の犯したある罪だった。

 その罪を贖おうと考えたことはなかった。元より自分一人では背負いきれない罪だった。だからこそ渚は故郷から逃れて上京した。東京の空気は淀んでいるかもしれないが、少なくとも渚にとっては故郷の山や川や畑や海と比べれば、ずっと澄みきった場所だといえた。故郷の人が、土地が、それまで自分を包み込んでいたもの全てが自分の存在を否定しているように思われた。だからバスに乗って幹線道路を上ってきた体験は、それまでの渚の人生の中でも忘れがたいものとなった。その幹線道路の先には、罪人をも無個性化してしまうほどの人の流れがあった。だからこそ渚は都市生活者としての人生を選んだのだ。

 故郷で踏みにじられた尊厳は、しかし遂に回復することはなかった。目の前に命の危険を直感しながら、渚は悦んでその身を晒すことを選んだのだ。

「先生、あんた随分と変わってる人だね」

 気付けば、目の前に彼の顔があった。冷たい空気が臓器の霧を払ったのか、少しばかり意識が明瞭になってきていた。

「どうして」

「これを見て失神したり小便を漏らしたりする人はいたが、安らかに眠るような人は初めて見たよ」

 その言葉で渚は初めてナイフの光陰を認めた。意識が明瞭になってきているという自信はたちまち霧散した。

「……あんたも変わってるよ、随分と」

「どうして」

「自分が無残に殺してきた相手を、……それがどのくらいの数かは知らないが、とにかくその相手に敬意を払っているような言い方だ」

「俺は快楽殺人者と違って、純粋殺人者だからさ」

「純粋殺人者?」

「俺にとって殺人は純粋な行為なんだ。清らかで美しくなきゃならない。だからそれに付き合ってくれる相手は、どれだけ醜いとしても一個の人間として認めなければならないんだ」

「あんたも哲学を語る類の人間か。語るよりも成すことで示してみせるといいさ」

 渚は不敵に笑った。アルコールの力も働いていたのだろう。酒を飲ませて認識を鈍らせるのも、この男にとっての一種の厚意なのかもしれないと考える余裕さえあった。

 カラン、と音がした。手を滑らせてナイフを落としたのか、と渚は思った。しかし実際には、男が故意にナイフを落としたのだった。

「負けたよ、先生。どうもその気が無くなっちまった。退場させるには惜しい気がしてね」

 男は一度落としたナイフを大事そうに拾うと、そのまま背を向けた。

「もし次にどこかで出くわしても見逃してくれよ。……だが、できればこの街にこんな変わり者がいたことを、どうか忘れないでくれ」

 渚が瞬きをするごとに空が白んでいき、やがて朝が来た。それは本当に一瞬の出来事のようにも思われたが、実際にはかなりの時間が経っていた。はっきりと目覚めたときには温かい感触の中に包まれていて、そこはどこかの医務室の中のようだった。

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