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《上達するために失敗しよう》


 「失敗は成功の母」とは言いますが、誰だって失敗なんて進んでしたくはありませんよね?


 ですが、失敗は場合によっては成功以上の『経験値』を得られるチャンス。小説においてもそれは一緒です。



 将棋の棋士は勝負の経過を一枚の紙にまとめた棋譜という物を見て研究する事があります。

 どんな棋士でも勝つことも負けることもありますが、負けた勝負のことを思い出すのは誰にとっても苦々しいものです。遊びで指しているアマチュアでもそうなのですから、人生を賭けているプロ棋士にとっては負けた勝負の棋譜なんて悔しくて見たくもない気持ちでしょう。


 ですが、強い棋士というのは勝った勝負ではなく負けた勝負の棋譜を重点的に研究します。負けた、つまり失敗した局面を見つめ直す事で、二度と同じ間違いをしないように心に刻みつけるのです。





 ところで、小説における『失敗』とは何でしょうか?


 誤字脱字くらいならば分かりやすいですね。 

 キャラの口調や性格のブレ。

 無理がある強引なストーリー展開。

 情報を詰め込みすぎて逆に読者が混乱するようなセリフ回し。

 

 これらは割とよくあるタイプの失敗だと思います。このエッセイを読んでいる方の中にも、作品を投稿した後で気付いたり、読者の感想を受けて「ああすれば良かった」となった経験をお持ちの方がいるのではないでしょうか。もしかすると反省した後で一度投稿した作品を手直ししたり削除した経験もあるかもしれません。



 おめでとうございます。

 あなたは失敗を通して『経験値』を獲得し、作家として成長しました。

 もう二度と同じ失敗はしない、とまでは行かずとも(同じ間違いを忘れた頃に繰り返すのが人間の常です)、少なくとも今後同じ間違いをする確率は減少したはずです。



 世の中には取り返しのつかない失敗もありますが、小説の執筆で起こり得る失敗なんてはっきり言ってタカが知れています。失敗を恐れて書かないよりも、どんどん失敗してレベルアップの糧にしましょう(なお、この場合の失敗というのは、本気で書いて意図せずに誤った場合を指すので、最初からわざと失敗しても意味はありません。念の為)。



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