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《漫画の神様に学ぶ四コマ式上達法》


 漫画の神様、手塚治虫先生の事は、この『小説家になろう』にいる方でも知らない人はいないでしょう。たとえその作品を読んだことがなくても、名前くらいは聞いたことがあるかと思います。



 手塚先生は「漫画の力を付ける為には短編を書きなさい」という事を生前に仰っていたそうです(言葉の細部は違うかもしれません)。


 誤解しやすいですが、この場合の短編というのは四コマ漫画を意味するそうです。



 四コマ漫画というのは、文字通りわずか四つのコマで完結する漫画です。昨今ではそのスタイルから外れたタイプの四コマ作品も多いですが、今回は旧来の意味での四コマについて語ります。



 一つのコマの中にはキャラクターがいて、背景やセリフが書き込まれています。その内容をよく練って考え、まずは一つのコマを面白い物にする。次のコマもその次も同じように繰り返して、面白い一コマを四つ重ねれば面白くならない道理がありません。


 あとは長編の漫画を描くときにも同じように面白いコマを重ねるようにすれば、必ず全体を見ても面白い作品になる、という理屈だそうです。






 だからどうした。知りたいのは小説の上達法なんだ。

 そう言いたい方もいらっしゃるかと思いますが、これは小説にもそのまま応用できる話ではないでしょうか?



 四コマ漫画の一コマに該当する小説の最小単位とはなんでしょうか?


 日本語の構造上一文字だけでは意味を為さないので、その一文字が繋がってできた一文が小説においての一コマとなります。


 四コマ漫画の場合と同じ要領で面白い一文を考え、あとはそれを重ねていく。すると出来上がった作品はもう面白いに決まっています。

 

 これはあくまでも理屈の上の話ですし、実際には全ての文章を面白くするのは無理があると思います。もしそれが自在に出来るという人がいたら、ベストセラーどころか歴史に名を遺す大文豪にだってなれるでしょう。国語どころか歴史の教科書に名前が載る偉人レベルです。シェイクスピアのように何百年にも渡って世界中で作品が読まれ続ける事でしょう。



 まあ「全部の文を面白く」は無理だとしても、それまで適当に書いていた部分を見直して「面白く出来る余地を見つける」くらいなら出来るかもしれません。


 書く事に慣れてくると、手癖だけでもそれなりの話が書けるようになってきてしまいますが、投稿ボタンをクリックする前に、もう一度、原稿の一文一文を見直して改良の余地がないか考えてみるのはどうでしょうか。



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