《モチベーションの軸をどこに置くか?》
これは私の個人的な意見ですが、執筆意欲の軸が自分の内側にある作家はエタりにくい気がします。単純に書くのが楽しかったり、あるいは上達の実感を持ち続ける事が出来れば、評価の有無に関係なく書き続けられるからです。
他者の評価というのはとても嬉しいものです。
感想が何件も来たり、ポイントがたくさん入ってランキングに載ったり、そういう分かりやすい成果が見えるとやる気がモリモリ湧いてきます。どんどん書く気力が出てきて、執筆ペースもぐんぐん上がっていきます。
……ただし、最初のうちは。
こんな事を言うと贅沢だと怒られそうですが、ランク入りもたくさんのポイントも、ある程度続くと次第に慣れてきてモチベーションにつながらなくなってしまうのです。
すると次にどうなるか?
今度は更なる高ポイントやランキングの上位を狙うことでモチベーションを維持しようとします。ですが現状のなろうのシステム上、一度ランキングの下位に沈んだ作品が再び浮上するのは至難の業です。更に言ってしまうと、連載作品の場合だと初期のうちにランク入りできなかった作品は、その後何十話、何百話と続けてもランキング上位に上がれる可能性はほぼありません(「ほぼ」なので実力と運次第で例外はあります)。
まあ、そんな具合に思うようにモチベーションを維持出来なくなってしまった結果、新たなエタ作品が誕生することになるというわけです(なろう小説の場合、ゴールを定めずに連載を始める作者さんが多いのもその一因となっている気がします)。
実際には実生活の都合などの要因も絡んでくるので、上記の例はかなり単純化した話ですが、こうなったのは執筆意欲の軸を自分の外側に置きすぎたことが原因の一つだと思います。モチベーションの元はあればあるだけ良いのですが、自分で左右できない部分に重きを置きすぎると、いざソレが失われた時にやる気を維持出来なくなってしまうのです。
そうならないためには、自分の内側に意欲の軸を多く持つ事が大切です。
前置きが長くなりましたが、その為にも意識的に作家としての『経験値』を貯めてレベルアップし続けることが重要なのです。