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詩集〔心を謳う〕

長詩〔紺の棺〕

作者: 文月

〔紺の棺〕


いつしか分かっていた

それでも認めたくなかったんだ

君が好きだった紺色が

君を包んで

空へと運ぶ


日溜まりに浮かんだ

君の笑顔

どこか懐かしい

今とは違う


好きだったなんて

言えるはずないよな

それどころか君を

好きなことさえ気付けなかった


自分の現在地さえ

分からなくなるくらいに

必死に君を探していた

これほど思うなら

これほど好きなのを

僕は何故

気づけなかったんだろう


そっと目を閉じた

それは忘れるためじゃない

君が好きだった紺色を

君に捧げて

愛を叫ぶよ


ゴミダメのような

僕の心を

癒してくれた

君はいない


あれだけの言葉

交わしていたのに

結局言えたのは

ずっと一緒に居続けるからで


自分が何を思ってるかを

すべて見失うくらいに

必死に君を探してる

これほど愛せるなら

これほど苦しいのに

僕は何故

君を見失ったんだろう


愛してる

言葉だけが一人歩く

探してる

無駄なことは分かってる

恋してる

もう君はいないのに

それでもただ

ずっと


全てを捨てるくらいに

今なら愛していける

必死に君を追うから

これほど苦しくても

これほど泣いていても

僕はただ

前を向いていく


だから今すぐ

君に会いに行くよ

死体じゃなく君に

愛を伝えるよ

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