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先に言い訳させてください。これは頭の中に『ぼんやりとしかない』設定をほじくっていじくって書いてく自己満ファンタジーです。終わりなんか考えてません、むしろ完成するかどうかさえ分かりません。ありきたり過ぎてつまらないかも。暇つぶしになれば幸いです。
ドゥヴァンの月には種を蒔こう。止むことを知らない太陽は、土に乾きを与えてくれる。
ヴェーバの月には雨を待とう。
月に数回の白い壁。僕らはそこにいられないほど。
カントーの月には芽を待とう。
小さな小さな成長は、大きな大きな収穫の証。
カラスイステラの月には花を待とう。
雑草どもとは違う。美しい深赤色の花弁。
素晴らしきかな人生は。
素晴らしきかな人生は。
僕らは生まれて、僕らは死ぬ。次なる種を遺すため。
サンスコーの月には種を待とう。
偉大なる息子が生まれてくることを願って、僕らはひっそり枯れ落ちる。
悲しきかなナータリー。
悲しきかなナータリー。
君らは僕らを知らぬまま、世界は君たちの物へ。
僕らは君らを知らぬまま、ジャングヌルへと向かいゆく。
悲しきかな。素晴らしきかな。
素晴らしきかな。悲しきかな。
僕らはたゆたう、イデンシの檻の中を。
――アスフィリア民謡――