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嫌われる勇者 ~報われない英雄譚~  作者: 善屋
第4章 清廉の騎士団

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第4章 忙しい方向けまとめ

ネタバレ含みます

アガトは清廉の騎士団に加入し、新たな日々を歩み始める。


団長シエラの下、騎士団の一員として任務をこなす日々。

初めての大型任務――超大型魔族の討伐に同行することになる。


圧倒的な力を持つ魔族を前に、前衛は壊滅寸前まで追い込まれる。

だがアガトは、神経を研ぎ澄まし、魔族の左腕を深く斬り込むことで結界を破壊。

副団長マルクスの氷結魔法により、魔族は討伐された。


任務成功後、アガトは騎士団の正式メンバーとして認められる。

彼の実力は次第に評価され、騎士団の任務成功率は飛躍的に向上した。


三ヶ月後――

清廉の騎士団は、王都公認パーティー序列・第二位にまで登り詰める。


そして、シエラが動いた。


冒険者ギルド長を脅迫し、国家が立ち入りを禁じた《蠕蛇の迷宮》の討伐依頼を強引に引き出す。

最深部に潜むのは、《原初喰らいの蛇王(アウルム=ナグア)》――猛毒と超再生を持つ最悪の魔物。


シエラの真の目的は、復讐だった。

かつて恋人であり、前団長であったカインを殺した蛇王を討つこと。

そして、カインの思想「誰もが善き行いで報われる世界」を実現すること。


だが、シエラにはもう感情がない。

スキル契約の代償により、彼女は心を失っていた。


愛しいはずの人を失った悲しみも、

復讐への怒りも、

何も感じることができない。


ただ、機械的に「こう思うべきだ」という理屈だけで動いている。


――蛇王を倒せば、何かが変わるかもしれない。

――カインの思想を実現すれば、心が戻るかもしれない。


そんな根拠のない期待だけを胸に、シエラは騎士団を率いて迷宮へ向かう決意を固める。


一ヶ月の準備期間。

訓練は過酷を極め、装備は特別に開発され、騎士団は確実に強化されていく。


アガトもまた、独自に蛇王の記録を調べ、ある違和感に気づき始めていた。


――完璧すぎる再生。

――本体ではない、可能性。


そして、出発の日。


清廉の騎士団は、《蠕蛇の迷宮》へ向けて王都を発つ。


命を賭けた、長く深い戦いの始まり。

アガトは、まだ知らない――この任務の先に待つ、裏切りと孤独を。

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