写経:1
先だってドロシー・エドワーズのいもうとちゃんシリーズを一話「写経」してカウントサイトで文字数を確認してみたところ、きれいに3000字内外だったので……
他の童話はどうかな?とか思ったりなんかもしたわけで。
特の勝手にわがココロの師のあれとかこれとかどーだろう……と思ったので、いくつか「写経」してみる気になった今日この頃。
だいたい、3000字、5000字、8000字くらいに節目がありそうな体感はあるのですが……エドワーズのときみたいにそれが確認できるか?
順次、好きな童話で試していこうと思ってます。
いずれは、ココロのシショー以外もですね。
まあ、今日のところはシショーのから……
・佐藤さとる「不思議なおばあさん」
さらっと起きるフシギ現象がステキな一本。
オチというかおばあさんの正体は個人的にはどうなんだ?とも思いますが……四歳のときのエピソードなんかもいかにもいきいき活写されてて好みです。
おばあさんの正体については……じゃあ、ほかにどんなのかありうるか、自分なりにバリエーションを考えてみても(書き手のハシクレ的には)頭の体操になりそうですかね?
なにはともあれ、
文字数 4862 文字
改行除く 4754 文字
改行・空白除く 4696 文字
大人向けの文庫が底本なので、かな→漢字にとじられていたりで誤差はありますが、だいたい5000文字弱。
例の体感的な「節目」がやっぱりたしかめられた感じかしら?
・佐藤さとる「はごろも」
のちの傑作中編「おばあさんのひこうき」の元になった掌編。
同居・別居や、編み方詳細の有無など、くらべるといろいろ違いますね。
文字数 1502 文字
改行除く 1470 文字
改行・空白除く 1450 文字
なので少ないですが……
文庫版では他に二本の掌編とまとめて「掌編三話」とされているので、ざっくり合算すると、やはり5000字弱にはなるかしら?
まあ、作品というより、出版サイドの要請かもしれませんがw
・佐藤さとる「夢二つ」
かなり好きな作品。
物語を書こうというほどの人なら「夢」というものに興味をもったことがある向きも多々あると思いますが……実際、作品化するとなるとわりと扱いがむずかしいような気がしなくもありません。
その点、男の子と女の子が夢を介して交流するという本作は、良質なファンタジーでもあり、夢の通い路や生霊なんどの古典文学と地続きのようでもあり、また萌芽的なボーイミーツガールのようでもあり……読ませます。
ケガや病気の回復過程の夢というと、佐藤さんにももうひとつ「ネムリコの話」などありますし、昭和の古典、石井桃子さんの『ノンちゃん雲に乘る』とかもそうだといえばそうですし……なにより、外国種ですがキャサリン・ストーの『マリアンヌの夢』など(原作は)超傑作。
夢と病気・ケガって、わりと相性がいい題材なのかもしれませんね。
かといって、ただの安易な夢オチでしかなくなってしまえば、興ざめですし……やっぱり扱いがムズカシイというか。
さすが佐藤さとるさん、な一本。
文字数 5733 文字
改行除く 5605 文字
改行・空白除く 5527 文字
5000文字強、6000字未満。
ちょっとはみだし気味ですが、やっぱり、いちおう、アラウンド「節目」な長さかしら?
……以上、とりあえず今回は三本。
こうして書き写してみると、長さについてもそうですが、文章自体についても、気づくことはありますね。
不思議な現象や奇妙なできごとを描くときに、当方などはできれば避けたいと思うような、「不思議な」「奇妙な」といった形容動詞がわりとふつうに出てきて、一周回ってなるほどなーと思ったりもしました。
ついつい描写したくなるようなところも、あっさり説明ですませてしまったり……
それはそれで緩急ってやつですかねぇ。。
もうすでに何回か読んでいる作品なので、読み返すだけだと退屈に思ってしまうかもしれないところ、書き写すことで、あらためてちゃんと脳をはたらかせながら読み直すことができそうです?
今後もときどき、佐藤さんも、それ以外の作家さんも、ぼちぼち「写経」していってみても、よいかしら。




