ただのあとがき『引きこもりVTuberは伝えたい』
エピローグに載せてしまっていたあとがきの転載です。
次からはキャラクター設定が三期生、二期生、一期生と続いてから閑話を更新します。
とすでに書いている閑話を更新終えたらなろうでの更新も完結です。
読んでいただきありがとうございました!
さて……書き切った!
初期プロットからやりたいことは全部やった。
しかもちゃんと完結させました!
本当に幸せな作品と作者です。
読んでいただきありがとうございます。
少しでも面白いと思っていただけたならば応援や評価★をお待ちしてます!
レビューもあれば嬉しいです。
【完結ブースト】があるのであればお願いします。
ムリなのはわかっていますけど総合ランキングに載ってみたい。
【長いあとがき】
まず他の作家さんを貶す意図はないと前置きさせていただきます。
VTuberを題材にしてちゃんと完結する作品は珍しくないですか!?
ここは自画自賛させてください!
本当に他の作家さんを貶す意図はないので説明すると。
恋愛や魔法などVTuber以外の話の軸をあるならともかく、VTuberを話の軸に物語を展開すると完結は非常に難しいです。
他の題材よりも本当に難しいんです。
理由は簡単です。
現実のVTuberにも引退以外の終わりがない。
ずっと活動を継続していく。
そしてスポーツのように全国大会優勝など目指すべき目標もない。
倒すべき相手もいない。
救うべき世界もない。
恋が成就して誰かと付き合ったり結婚したりもない。
終わりがない。
最初の十万文字でエピソードで大きな問題を解決しました。
続きを書きます。
すると物語自体を完結させるには、最初のエピソードよりもはるか大きな問題を解決させないといけない。
作者が完結を主張しても読者は消化不良を起こします。
どうやって終わらせればいい?
VTuberモノを書くに当たって私が最初にぶち当たった壁です。
本当に難しい。
だから完結させずともVTuberモノを書き続けている作家さんをリスペクトしています。
私は最初から物語を終わらせるためにプロットを作りました。
何通りもの終わらせ方を検討しました。
最終的にその全てをやって完結しました。
第一章で主人公の障害克服(同時に本当の意味でVTuberになりたいと願うようになる)
第二章で仲間の輪に入る。(ボッチが仲間を得る)
第五章で仲間と大きなイベントを成功に導く(スポーツの全国大会みたいなもの)
特に第六章はいくつもの終わりを含んでいます。
第一章(トラウマになった原因)と同系統の問題を解決することで成長した姿をみせる。
真宵アリスと桜色セツナの幼い頃の夢が叶っていた。
VTuberそのもの存在意義を説く(主人公になるため)
エピローグ、主人公の活躍により誰かが同じ夢を見る。
私は私が思うVTuber作品を書きました。
書き切りました。
自画自賛です。
構成も練りました。
全ての登場人物に見せ場を作りましたし。
一応章ごとのエピソードになっていますが、伏線は章またぎで絡み合ってます。
一期生のエピソードが少ないのは、完成した存在として書いているからです。
師匠ポジですね。
掘り下げると弱い部分も書くことになる。
すると虹色ボイス事務所の土台が脆弱に見えてしまう。
虹色ボイス事務所の大黒柱です。
でも一期生はかなり活躍しています。
一期生がいないと本当に虹色ボイス事務所という土台が崩れる。
かなり重要な役割を担っています。
主人公も三期生も二期生も虹色ボイス事務所自体も皆成長しました。
その成長を支えるために奮闘する役割なのでブレることがない一期生。
個々のエピソードがないのは弱さを見せることができないせいです。
実は構成よりも各話のノルマが大変でした。
私は説明回が嫌いです。
だから一話で必ず一つは読者様に笑えるところか驚くところを提供する。
そう決めて書いていました。
そのせいで一話の分量が軒並み四千字を超えています(一話が長くて申し訳ありません)。
あと演出。
読者様の視点と、作品内のリスナーの視点を限りなく近くなるように書いてます。
この作品を初期から読んでいただいている読者様は覚えているかもしれませんが。
VTuber配信視聴感覚コメディ。
そんなわかりにくいキャッチコピーを使っていたこともあります。
本当にVTuberの配信を見ていただいているかのような臨場感のある作品。
推しの成長と活躍を喜べる。
推し活をしているような作品を目指していた。
エピローグは作品内リスナーも重要な登場人物だったと見せるために書きました。
そのために毎回見えもしない視聴者の感情を想定しながら書いていました。
主人公が言葉を発するたびに読者の反応を考えていたんです。
「このシーンでは視聴者はこう思う」
「笑っている」
「重い気分になる」
「同じ感情が続いているから変化を加えて」
「驚きが連発しているからちょっと落ち着けて」
「ここで一気に畳みかける」
配信回はストーリーそっちのけですね。
本当に視聴感覚重視で演出を考えていました。
全ては真宵アリスの発言を生きた言葉として伝えるためでう。
この『引きこもりVTuberは伝えたい』という作品のストーリー軸は非常に単純です。
第一章こそ起承転結をなぞりましたが、他の章は起伏が少ないです。
配信回が濃いので転の必要がない。
位置づけとして配信回にリアル回の事情を持ち込まないようにしてました。
配信回とリアル回はぶつ切りです。
だから章全体のストーリーを練ると物語のテンポが悪くなる。
読んでいてもくどくて疲れてしまう。
だからあえてシンプルなストーリーになっています。
そんな作りなので個々の配信回は記憶に残るが、全体のストーリーが記憶に残らない。
でもそれでよかった。
配信されたVTuberの活動内容さえ覚えていただけたら本望です。
でもストーリー構成は適当ではないですよ?
第二章では外に出る。
一期生と三期生の仲間登場させて、物語にアクションを加える。
第三章では二期生を登場させて、料理などの表現を加えて、歌の要素を加える。
第四章では三期生中心で外部からの視点を加えて、真宵アリスの活動内容をハッキリとさせる。
特に第三章以降は読者様を飽きさせないために、構成も情報の出し方も全て章ごとに変えています。
第一話で問題提起、最後は主人公の個人配信の語りで締める。
この構成だけを守って、様々なストーリーパターンを試していました。
全部変えていました。
主人公は真宵アリス。
その軸だけはしっかりと守りながら。
書いていて非常に楽しい作品でした。
そのためにも完結ブーストがあれば本当に嬉しいです。
ちなみにエピローグで新キャラを出して続きそうな終わりですけど。
今のところは新章開幕の予定はありません。
すでに散々書いたようにVTuberモノは終わらせるのが難しい。
個人的にも書くべきテーマも書き切ってます。
新たに書きたいテーマを見つけたら書くかもしれませんが。
そのときは四期生を加えて、また虹色ボイスという箱を動かします。
今のところ構想が真っ白なので書く予定はありませんが。
最後に改めて、書きたいことを書き切れた。
悔いなく完結できた。
読んでもらえた。
応援された。
メッセージも受け取ってもらえた。
創作者としてもらってみたかった感想ももらえた。
とても幸せな作品です。
本当にありがとうございます。




