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【揺花草子。】(日刊版:2023年)  作者: 篠木雪平
2023年04月
93/363

【揺花草子。】[#4085] 1995年発効。

Bさん「大河ドラマ『どう康』の話です。」

Aさん「だから『どう康』は全然流行ってないと思うよ?」

Cさん「私たちがムーブメントを作り出していく気概を持ちなさいよ。」

Aさん「こんな場末の低空飛行コンテンツには荷が勝ちすぎですけど!!!」

Bさん「ま、とにかく大河ドラマ『どうする家康』。

    前回のお話では1年の最初のクールが終わろうかと言う頃合いなのに

    家康はまだまだ青年で、

    このままじゃ最終的に『ニレレ~~~ハッチョ!!!』に

    なるんじゃないかと懸念を表明したね。」

Aさん「まあ2008年じゃないしニレレ~~~ハッチョはないと思うけどね。」

Cさん「この収録時点での直近話数では、

    若き日に兄と慕った今川氏真との掛川城を巡る攻防が描かれたわね。

    開城に至ったのは1569年5月だそうだから、家康はまだ20代半ばね。」

Aさん「おぉ。」

Bさん「そして今川攻めは武田氏との協約のもとに進められていた。

    徳川は西から、

    電撃的な進軍であっさり駿府を落とした武田は

    東から今川領を切り取る約束。

    ところが氏真が逃げ込んだ掛川をなかなか落とせない徳川に

    痺れを切らした武田が北からちょっかいをかけたよね。」

Aさん「んん。そうだったね。

    これは明確な協定違反だったね。」

Cさん「その通りね。

    厳密には信玄本人の手勢ではなく配下の秋山の軍だったわけだけど、

    1569年1月に信濃を経由して遠江の北に侵攻して来たわ。」

Aさん「んん。」

Bさん「これに慌てたのは家康。

    急ぎ体制を整えて本気で掛川攻略に乗り出し、

    さっきも言った通りようやく5月になって掛川奪取に成功と。」

Aさん「ふむふむ。」

Cさん「史実ではこの1月の遠江侵攻を機に

    武田との同盟は破綻したとされているわ。

    これ以降徳川と武田は対立の度を深めていくわけね。」

Aさん「おぉ・・・。」

Bさん「ま、そんなわけで、脆くも破綻してしまった武田との協定だけども、

    その始まりは道端での団子会議だったわけだ。」

Aさん「いやあれはドラマの演出だよ? 別に史実じゃないよね?」

Cさん「それは分からないじゃない。

    そもそもこの徳川と武田の今川領分割の密約自体が

    存在したかどうかも分からないと言うのが実際のようよ。

    だとすればお団子のやり取りの末に成立した可能性も

    完全に否定はできないわよね。」

Aさん「いやそれはそうかもですけど・・・。」

Bさん「ともかく、武田信玄との協定。」

Aさん「んん。」


Bさん「後の世ではこれは

    シンゲン協定と呼ばれる事になるよ。」

Aさん「EU かな?」


 ベネルクス経済同盟、ドイツ連邦共和国、フランス共和国の政府間の、共通の国境での検問の段階的廃止に関する合意。

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