【揺花草子。】[#3999] バンド・デシネ。
Bさん「昨日も話した『岸辺露伴は動かない』。」
Aさん「んん。」
Cさん「今回の2話目、通算8話目は『ジャンケン小僧』だったわね。」
Aさん「でしたね。
去年の『チープ・トリック』に続いての
『ジョジョ』本編からのエピソードでしたね。」
Bさん「原作ではただただジャンケンがしたいだけの少年だったけども、
ドラマでは露伴先生の熱烈なファンと言う描き方をしていた。
その作品世界や作家性を深く理解しているが故に
丸が4つのデザインの『ホットサマー・マーサ』に対して
不合理で許せないと強い怒りを覚えていたよね。」
Aさん「うんうん。」
Bさん「ドラマ『岸辺露伴は動かない』は本編『ジョジョ』アニメの
脚本を書いてる小林さんがドラマの方の脚本を書いてるわけだけど、
アニメでは少なくとも台詞回しとかは完全に原作準拠が基本で
ほとんどアドリブや改変がないと言われているよね。
そう言う意味ではドラマではそこらへんけっこう
自由にいじって来てる感じ。
やりやすさも、その一方での難しさもあるだろうなって気がする。」
Aさん「急に評論家じみた事を。」
Cさん「ジャンケンバトルの展開自体は原作と概ね一緒だったわね。
露伴先生の2連勝からジャンケン小僧の2連勝でタイ、
最後は露伴先生の勝ち。」
Aさん「でしたね。でも勝ち方は違いましたよね。」
Bさん「そうだね。
原作では透明な赤ちゃんに手を握られて負けるけど、
ドラマでは怒りに震えると思わず拳を握り締めてしまう癖を見抜かれ、
それを利用されての敗北。
『漫画家の観察眼を甘く見ちゃいけないな』には痺れたねえ。」
Aさん「うんうん。」
Cさん「とても印象深い『ガラスのシャワーだッ!』って言う台詞とか
自ら道路に身を投げるシーンとかは
恐らくいろいろ諸般の事情があったためかオミットされちゃったけど、
全般としてはなかなか満足度の高いエピソードだったわ。」
Aさん「そうですね。」
Bさん「そしてラストでは次回作への伏線?と言う台詞も。」
Aさん「あぁ・・・ルーヴルのやつ。」
Cさん「フランス人としてはグッと来るわね。
『岸辺露伴ルーヴルへ行く』はうちにもあるわよ。
日本語版もフランス語版も両方。」
Aさん「おぉ。あれ買ったんですね。
分厚くて大きいやつですよね。
と言うか2冊あるんですか・・・。」
Bさん「ロケの折にはぜひぼくにルーヴル美術館を案内させてもらいたいと思う。
なんならエキストラで出演させて欲しい。」
Aさん「なんだその要求。」
Bさん「まあぼくルーヴル行った事ないんだけどね。」
Aさん「それで良く案内役を買って出ようと思ったね?」
とりあえず絡んでいきたい。