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【揺花草子。】(日刊版:2023年)  作者: 篠木雪平
2023年01月
7/363

【揺花草子。】[#3998] 特別出演。

Bさん「年末恒例の『岸辺露伴は動かない』ですが。」

Aさん「んん。」

Cさん「例年3話構成だけど、今年は

    『ホットサマー・マーサ』と『ジャンケン小僧』の2本だったわね。」

Aさん「でしたね。」

Bさん「『ホットサマー・マーサ』は露伴先生の連載作

    『ピンクダークの少年』に登場する敵キャラの名前だったんだね。

    そのキャラデザを巡って泉くんと侃々諤々の議論を。」

Aさん「んん。そうだったねえ。」

Cさん「黒丸3つのキャラデザは特定サイドからの圧力が懸念されるから

    なんとか変えられないかと言う泉くんの主張。

    これに対し露伴先生はあれは耳ではなく目だし、

    そもそも丸3つなんてデザインはありふれていて

    これを避けようと言うのは表現の萎縮に他ならず

    出版するものとしての矜持を蔑ろにする愚行だと、

    そんな感じの事を訴えていたわね。」

Aさん「でしたねえ。」

Bさん「で、ふらりと散歩にでかけた露伴先生は

    神社の裏手で見つけた木の洞の祠の中に納められていた鏡を

    目にしてしまう。

    その瞬間露伴先生は『藪箱法師』と入れ替わられてしまった。

    その藪箱法師が3ヶ月に渡りたいへんなやらかしをしちゃった。」

Aさん「だねえ・・・。」

Cさん「問題を解決しようと露伴先生はもう1回藪箱法師の鏡に挑む。

    しかしその試みは敢え無く失敗、

    更に3ヶ月、都合6ヶ月のやらかしを藪箱法師に許してしまうわけね。」

Aさん「そうですねえ・・・。」

Bさん「その半年の間に露伴先生は・・・いや藪箱法師は

    ファンであるやべえ女と同棲してしまっていた。

    そしてあろう事か子供までできてしまっていたと。」

Aさん「やばかったですねえ・・・!」

Cさん「そのやべえ女は露伴先生と妙に距離が近い泉くんを

    薬殺しようとする。

    さらに露伴先生を脅迫し共犯を持ちかける。

    しかしすんでのところで露伴先生がやべえ女を

    ヘブンズ・ドアーで操り、事態を収めることができたわけね。」

Aさん「でしたねえ。

    今回はかなり露伴先生大ピンチでしたよね。」

Bさん「ほんとにねえ。

    ダークな演出も相まってかなりのホラー回だったよね。」

Aさん「確かに。」

Bさん「それはそれとして、ぼくら的にはかなり大きな驚きがあった。」

Aさん「大きな驚き。」

Cさん「露伴先生、犬飼ってたでしょ?」

Aさん「飼ってたねえ。」

Bさん「名前覚えてる?」

Aさん「えっと・・・『バキン』じゃなかったっけ?」

Cさん「そうそう。

    何で『バキン』だと思う?」

Aさん「えー・・・そうですねえ、恐らくですけど、

    ご存知『南総里見八犬伝』の滝沢馬琴から

    取ってるんじゃないかと思うんですけど。」

Bさん「まあ多分それが正解なんじゃないかとは思うんだけど、

    ぼくらはもしかしてと言う考えがある。」

Aさん「考え?」


Bさん「これは度々『岸辺露伴は動かない』についてを話題に挙げる

    我々バーキン母娘から命名したんじゃないかと

    推察しているよ。」

Aさん「自惚れが過ぎる!!!!!」


 ドキッとしたそうです。

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