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【揺花草子。】(日刊版:2023年)  作者: 篠木雪平
2023年02月
54/363

【揺花草子。】[#4046] ロォォォォーーード。

Bさん「うまい暗殺の仕方思いついた。」

Aさん「思いつかないで?

    安易な気持ちで手を汚さないで?」

Cさん「試される身としてはここで踏み止まって欲しいものね。」

Aさん「ぼく暗殺されるんです!!?」

Bさん「阿部さんを暗殺したところで得られるものがないからなあ・・・。」

Aさん「酷い言いようだな!!!」

Cさん「むしろ喪失感の方が大きいから

    差し引きマイナスって感じよ。」

Aさん「いやもっと倫理観とかも考慮に入れてください?

    マイナスどころの騒ぎじゃないですからね?

    比較の余地のない話ですからね?」

Bさん「ま、とにかく、素晴らしい暗殺の方法だよ。

    読者諸兄におかれましてはこの話を決してお試しになりませぬよう

    強く警告しておくよ。」

Aさん「読者諸兄って誰?」

Cさん「阿部さんは処刑よ。」

Aさん「唐突に断罪された!!!」

Bさん「あのね、銀食器って毒で黒くなるって言うじゃないですか。」

Aさん「あぁ、うん、そう言う話聞くね。」

Cさん「歴史的に毒殺によく用いられたのはヒ素なんだけど、

    実は銀は直接的にヒ素に反応するわけではないんですって。

    昔の精製の甘いヒ素の毒薬には硫黄が含まれている事が多くて、

    この硫黄が反応して硫化銀になるから黒くなるそうよ。」

Aさん「なるほど、じゃあ純粋なヒ素に反応するわけではないんですね。」

Bさん「でもまあ硫黄だって 500kg くらい食べたら死んじゃうと思うけどね。」

Aさん「500kg も食べたら何だって死ぬだろ。」

Cさん「だから最近の毒は銀食器では見抜けないってわけよ。」

Aさん「えー・・・つまりそう言う毒を使って暗殺するって事ですか?」

Bさん「そう言うわけではない。

    古式ゆかしきヒ素で暗殺したいの。」

Aさん「暗殺したいとか軽々しく言わないで? 目的変わってるよね?」

Bさん「でも昔のヒ素を使う以上銀食器が黒ずむのは避けられない。

    これを何とかしてごまかせないかと思った。」

Aさん「んん・・・。」


Bさん「と言うわけで阿部さん

    これからイカスミのリゾットを

    食べに行かない?」

Aさん「行くか!!!!!」


 スパゲティ・ネエロでも良いですね。

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