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【揺花草子。】(日刊版:2023年)  作者: 篠木雪平
2023年01月
3/363

【揺花草子。】[#3994] 緊迫感がすごい。

Bさん「上皇様になると夢枕に立つスキルを身に着けるのか、

    夢枕に立つスキルを身に着ける事が上皇様にクラスチェンジする

    条件になっているのか、判断が難しいところだよね。」

Aさん「いや・・・うん・・・どっちでもないと思うけどね・・・。」

Cさん「一子相伝の夢枕神拳とかそう言うやつなのかしらね。」

Aさん「何でそんな伝説の暗殺拳みたいな感じなんです?」

Bさん「ま、そんなわけで夢枕スキルでお馴染み

    後白河法皇に後鳥羽上皇ですが。」

Aさん「んん。」

Cさん「『後』って事は、当然『前』もいたわけよね。」

Aさん「あぁ・・・まあ厳密には『前』って付くわけではないですけど・・・」

Bさん「後白河法皇、在位中はもちろん後白河天皇だったわけだけど、

    在位期間は僅か3年です。」

Aさん「えっそんなに短いの?

    じゃあ上皇になってからのほうがずっと長い?」

Cさん「そう言う事ね。

    当時は天皇の代替わりは大部分が譲位だったみたいね。

    早い例だと僅か3歳で譲位した六条天皇と言うのがあるわね。」

Aさん「3歳!!」

Bさん「六条天皇は後白河法皇の孫だよ。生まれて7ヶ月で即位。」

Aさん「はー・・・。」

Bさん「ま、それはともかく、一般的には先に立つ帝がいて、

    その帝の功績にあやかろうと言う意図で同じ名前を付けたいけど

    同じ名前は決まり上付けられないから『後』を付ける、

    と言う事なんではないかと思うの。」

Aさん「ふむ。」

Cさん「先帝・先王の名を引き継ぐって言うのは洋の東西を問わず

    割と一般的よね。

    イギリスにはエドワードとかヘンリーって名前の王様がたくさんいるし

    フランスの王様はルイばっかりよ。」

Aさん「んん。そうですね。」

Bさん「カルロス・サインツとかね。」

Aさん「確かに親父と同じ名前だけども!!!」

Bさん「でも、逆に言えばその名前を使いたい人が新たに出てきたら

    ちょっと困っちゃうよね。

    白河天皇にあやかって後白河天皇と名乗って、

    後の時代に新たな天皇がその後白河天皇にあやかって

    自分の名前を付けたいと思ったらどうしよう。」

Aさん「いや・・・どうしようって、諦めるより他ないんじゃない?」

Cさん「その程度で諦めるほど帝は甘くないわ。」

Aさん「あなた帝の何を知ってるって言うんです。」

Bさん「歴史の影に葬り去られただけで、

    もしかしたら『後後白河天皇』なんて名乗りをしようと考えた人も

    いたかも知れないじゃない。」

Aさん「いた・・・かなあ・・・。」


Bさん「そしてそう言う人達が立て続けに現れれば

    最終的には

    『後後後後後後後後後後後後後白河天皇』

    みたいになってたかも知れないわけだよ。」

Aさん「何その新手のスタンド使いが現れたみたいな音。」


 ポージングがかっこいい。

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