【揺花草子。】[#4274] 色の心理学。
Bさん「UI/UX の話。」
Aさん「んん、おぉ。」
Cさん「と言うよりデザイン全般かもね。」
Aさん「だいぶ広い話ですね。」
Bさん「あのね、種々様々なアプリや Web システムなんかを例にとるけど、
ユーザーに対してしばしばメッセージを表示する事がありますね。」
Aさん「んん。」
Cさん「端的に言うとメッセージボックスのような UI ね。」
Aさん「ふむふむ。意識せず1日に何度も見ていますよね。」
Bさん「『今日は○○さんの誕生日です!
あなたの唯一のお友達なんですからメッセージを送りましょう!』
みたいな単に情報を示すだけのメッセージのほか、
Yes/No の判断を求めるもの、続行して良いか確認をするものなど
色んなメッセージがあります。」
Aさん「唯一の友達とかそんなメッセージ余計なお世話だけどな。」
Bさん「ほか、破壊的な結果をもたらす操作の前の
確認・警告メッセージなどもある。」
Aさん「破壊的な。」
Cさん「具体的に言うと
『セーブをせずにゲームを終了してよろしいですか?』とか
『表示しようとしているサイトはフィッシングの恐れがあります』とか
『OKをクリックすると法に触れますがよろしいですか?』とかね。」
Aさん「それは OK を押す選択肢はないのでは?」
Bさん「こう言う警告の類のメッセージは、
ダイアログボックスだったりメッセージテキストそのものだったり
あるいは確定するボタンであったりなどが、
赤系統の配色になっている事が大半だと思います。」
Aさん「うん、そうだね。」
Cさん「これは UX 的文脈で言えば
『何か注意を引くべき要素には赤い配色を用いる』
と言う事になるわ。」
Aさん「そうですね。」
Bさん「まあ端的に言えば『赤』=『警戒色』と言うわけです。
この配色は別にアプリや Web システムに限った話じゃなく、
消防車であったり消火栓であったり、『止まれ』の標識であったり、
郵便ポスト・・・は意味合いが違うけど、
まあなんにせよ注意を引きたい箇所で普遍的に使用される色です。」
Aさん「うん、そうだね。」
Cさん「どうして赤なのか分かる?」
Aさん「どうしてって・・・青とか黄色とか黒とか白とかじゃなく
何故赤が警戒色とされているかと言う事ですかね?
だとするとあれですよね、赤は人の心理的に興奮を促すからとか。」
Bさん「その通り。
あくまで一般論として、青は人を落ち着ける効果が、
赤は興奮を招く効果があるとされている。
じゃあ何故人は赤を観て興奮するのか?」
Aさん「えっと・・・それは、あれじゃないかな、
血液の色に由来しているんじゃないかな。」
Cさん「そう言われているわね。」
Bさん「警戒色=血液の色、と言う図式が成り立つとするなら、ですよ。」
Aさん「ん?」
Bさん「貴族の人にとっては青が、
ナメック星人の皆さんにとっては紫が
警戒色になると言う事になるよね。」
Aさん「なるかなあ!!???」
となるとタコやイカも青が警戒色になりますね。




