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【揺花草子。】(日刊版:2023年)  作者: 篠木雪平
2023年01月
27/363

【揺花草子。】[#4018] 機会を窺う。

Bさん「さて、ビーすけシリーズに関するお話もいよいよ佳境ですよ。」

Aさん「ん、そうなのか。」

Cさん「エピソード2では敵の陣地に捕らえられたビーすけを救うために

    ビータとビーゴローが活躍したんだったわね。

    そしてこれはエピソード1でビーすけが突破した陣地とは

    違う拠点だったのではないかと推察したわ。」

Aさん「んん。」

Bさん「僅かな間に2回も陣地を抜けられた黒玉軍。

    これ以上ビーすけたちが勢力を伸ばすのを看過する事はできない。

    そうして遂に軍の長たる黒玉軍の王が自ら

    前線に出向くと言う決定が下された。」

Aさん「おぉ・・・。」

Cさん「一般論だけど、組織の規模が大きくなればなるほど

    『下が使えないから代わりに上が出張る』はアンチパターンよ。

    ポジションポジションでやるべき事が違うわけだから、

    人を活かし組織を強くするためには1人のスーパーマンよりも

    8割の有能のほうが望ましいわよね。」

Aさん「んん・・・まあそれは組織の考え方だと思いますが・・・。」

Bさん「ま、ともかく編制の見直しがあった黒玉軍。

    そんなある日、森を探索していたビーだま3兄弟は

    偶然黒玉軍の進軍を目撃してしまう。」

Aさん「んんっ・・・!!」

Cさん「このシーンはエピソード3の冒頭で描かれるんだけど、

    『ある日の事、ビーだまの兄弟が森を探索しておりますと・・・』

    と言う最初のナレーションの時点でもうかなり

    検討すべき情報が多いわ。」

Aさん「そ・そうですか? いきなり?」

Bさん「森を探索する目的は一体何だったのかと言う事だよ。

    何も兄弟仲良くピクニックなどと言うわけでもあるまい。

    そしてこれは後の方で出て来る事だけれども、

    この森は既にビーすけたちの勢力圏の外である事が判っている。」

Aさん「おっ・・・そ・そうなの?

    と言う事は・・・」

Cさん「平たく言えば偵察よね。

    黒玉軍の再編の情報はビーだま軍側が放った草の情報から

    既にビーすけたちも知っていたはずだわ。

    そして恐らく、黒玉軍の王やその取り巻きたちが

    最前線の砦に入るスケジュールも知っていたに違いないわ。」

Aさん「つ・つまり・・・

    ビーすけたちはたまたま森の中で

    黒玉軍の進軍に鉢合わせたわけではなく、

    ここを通ると知っていて待ち構えていたと、

    そう言う事ですか?」

Bさん「その通りだよ。

    そしてその目的は唯一つ。」

Aさん「んっ・・・!!!」


Bさん「敵軍の首魁たる

    黒玉軍の王の暗殺だ。」

Aさん「強硬手段に打って出たな!!!!!」


 少なくとも偶然居合わせたとは考えにくい。

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