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【揺花草子。】(日刊版:2023年)  作者: 篠木雪平
2023年09月
251/363

【揺花草子。】[#4243] やると言ったらやる。

Bさん「ごみの話。」

Aさん「ごみ。」

Cさん「つまり阿部さんの事よ。」

Aさん「前提なしに人の事ごみ呼ばわりとかほんと酷い現場ですね。」

Bさん「阿部さんはごみの分別には自信があるかな?」

Aさん「自信・・・いやそんな特別自信があると言うわけじゃないけど、

    最低限市が求める分別のルールは守れてると思うよ。」

Cさん「エロい本を捨てる時はちゃんと紙袋に入れて紙紐で縛ってる?」

Aさん「エロい本を捨てると言う場面がないですけどね?」

Bさん「後生大事に取っておくと。」

Aさん「そう言うわけではなくて!!!」

Bさん「まあ雑誌はそのまま十字に縛って出せば良いんだけど、

    ごみ集積所で人目に触れるのは憚られるような雑誌は

    前後を当たり障りのない雑誌で挟むなどすると良いかもね。」

Aさん「それはもう本屋さんでエロ本を買う時のテクニックだね。」

Cさん「阿部さんなんかは店員さんが若い女性だと逆に興奮するとか

    そう言う倒錯したところがあるものね。」

Aさん「ないですが!!!

    変なキャラ付けるのやめてくれませんかね!!?」

Bさん「まあともあれごみです。

    さっきから言っている通りごみと言うのは俗に

    『混ぜればごみ、分ければ資源』と言われる通り、

    要らないものを無軌道にゴミ箱ポイポイのポーイってんじゃ

    昨今の世の中では爪はじきされちゃうほどの悪行と腐されても

    反論できないレベルであります。」

Aさん「ゴミ箱ポイポイのポーイとか随分と懐かしいネタを・・・。」

Cさん「生ごみは水を切って嵩を減らして、

    紙類は雑紙とか雑誌とかちゃんと分類して、

    缶ビンペットは言うに及ばず、プラ製品、電池や電球、

    ガジェットなど機器類、大きな家具などは

    それぞれちゃんと個別に捨て方があるから

    そのルールに則らなきゃいけないのよこの税金泥棒。」

Aさん「人の事税金泥棒とか悪意にも程がありませんか?

    ちゃんと分別してるって言ってるでしょ?」

Bさん「ま、そんなわけで、我々の住む自治体では

    日々の生活の中で出るごみは大きく分けると

    『家庭ごみ』『プラ』『缶ビンペット』と言う分類になるわけだけど、

    このうち『家庭ごみ』はごみ収集車により回収されたのち

    各種処理施設に運ばれ焼却処分されるわけです。」

Aさん「ん、そうだね。」

Bさん「つまり燃やすごみと言うわけです。」

Aさん「うん。そう言う言い方もするね。」

Bさん「ある日ぼくある用事でテキストを打ってて、

    この『燃やすごみ』と打とうとしたんだけど。」

Aさん「んん。なかなか変わった用事もあるものだ。」

Cさん「家族間の話に口出ししないで欲しいわ。」

Aさん「おっ・・・い・いや、それはすみません・・・。」

Bさん「とにかく、燃やすごみ。

    『もやすごみ』と入力して変換したわけですよ。」

Aさん「ふむ。」


Bさん「『藻やスゴ味』と出て

    思わずハートが震えたよね。」

Aさん「予測変換!!!!!」


 特定方面に対する高い学習精度。

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