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【揺花草子。】(日刊版:2023年)  作者: 篠木雪平
2023年01月
24/363

【揺花草子。】[#4015] 騙し合い。

Bさん「引き続き『ビーだまビーすけ』の話題。」

Aさん「んん。」

Cさん「昨日は黒玉軍がビーだま3兄弟を狙う理由は

    ビーだま一族に伝わる秘宝を奪おうとしているためじゃないかと

    推察したわよね。」

Aさん「ビーだま一族に伝わる秘宝って何ですかね。」

Bさん「それはいろいろ考えられるじゃない。

    ものすごい金銀財宝なのかも知れないし、

    伝説に謳われた宝剣や宝具の類かも知れない。

    軍事バランスを一変させる古代の超兵器かも知れないし、

    世界の理を覆す禁呪の類かも知れないよ。」

Aさん「うーん・・・。」

Cさん「3兄弟全員がいないとそれらの封印が解けないとすると

    世代を超えて受け継いで行くのも大変かも知れないわね。

    もし3兄弟のうちの1人が阿部さんだったとしたら

    そこで血統が途絶えてしまうものね。」

Aさん「なんで途絶えると確定してるんですかね?」

Bさん「ま、鍵は3つだとしても、

    それが血統で受け継がれるわけではないとすれば

    矛盾はないわけだけど。

    たまたま当代が3人の兄弟だと言うだけであって、

    血統は関係ないかも知れないしね。」

Aさん「あぁ、なるほど。」

Bさん「まあともかく兄と弟を簒奪されたビーすけは

    敵の陣地に侵入して奪還を試みる。

    ここで協力者から無線が入るわけだよ。

    『兄弟は敵の陣地の塔の上に捕らえられている模様』的な。」

Aさん「ふむ。」

Cさん「この『協力者』は何者なのか、と言うのも気になるところだわ。

    さらに言えば『敵の陣地』と言う表現から、

    その場所は黒玉軍の本拠地と言うわけではなく、

    秘宝の鍵を求めて黒玉軍が遠征・進軍して

    ここに至っていると言う見方もできるわね。」

Aさん「あ、なるほど。

    お城とか砦とかって表現じゃないですもんね。」

Bさん「何やかやあって敵の陣地から見事兄弟を助け出し、

    無事に自宅に帰り着いた3兄弟。

    しかしながらそもそもビータとビーゴローは家に居たところを

    拉致されたわけだから、家に帰り着いたところで

    別に安全でも何でもないと思うんだよね。」

Aさん「あー・・・それは確かにそうだね・・・。

    別にセーフハウスがあってそこに着いたとかならまだしも、

    場所が割れている以上また攻めて来る可能性があるわけか。」

Cさん「とりあえずそれは置いておくとして、

    実はこの3兄弟が家に辿り着く直前、

    スパム缶の上からこちらを窺っている黒玉軍の兵士が映り込むの。

    見た感じ斥候じゃないかなと思うんだけど。」

Aさん「あら。つまり帰り着いたところは黒玉軍に筒抜けだと。」

Bさん「その通り。

    3兄弟の戦いは全然終わってないって事だよ。」

Aさん「んん。」

Cさん「さらに言えば、この斥候と思しき黒玉軍の兵士が

    件の『協力者』なんじゃないかと想像しているわ。」

Aさん「えっ!!!

    ビーすけに兄弟が塔の上に捕らえられているとか

    もうすぐ脱出できるぞと無線で伝えて来た人物が

    実は黒玉軍の一員だと?

    つまりビーすけは騙されて誘導されている?」


Bさん「逆にビーすけたちの組織のスパイとして

    黒玉軍に潜り込んでいる説もあると思う。」

Aさん「キナ臭い!!!!!」


 どっちサイドのスパイなのか。

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