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【揺花草子。】(日刊版:2023年)  作者: 篠木雪平
2023年07月
211/363

【揺花草子。】[#4203] 新世代。

Bさん「最近殺人的な暑さじゃないですか。」

Aさん「殺人的な暑さですね・・・。」

Cさん「北欧の人も斯くやと言わんばかりの透けるような白い肌の我々には

    この陽射しは厳しいものがあるわ。」

Aさん「いやあなたたち北欧の人じゃないでしょ。」

Bさん「梅雨明けはね、7月22日頃だったそうだよ。」

Aさん「んん、そうだったんだ。

    確かにそのあとぐらいからこっちずっとすごい暑い感じだよね。」

Cさん「去年は史上最短ってペースで梅雨明けが発表されたんだけど

    そのあとなんだかやけに天気がぐずつく日が続いて、

    最終的には『梅雨明け時期特定せず』と言う結論になったわ。」

Aさん「そう言えばそうでした。

    そんな話を去年もいつだかしましたかね?」

Bさん「そうだね。

    梅雨明けが特定できないと言う事は

    梅雨が明けていない可能性も微レ存って話をしたよ。」

Aさん「微レ存とかすごい久しぶりに聞いた気がするんだけど。

    あと別に明けたか明けてないかが不定って言うんじゃなくて

    明けてるけどそれがいつかは不定って言う意味だろ。」

Cさん「なかなか細かいところついて来るじゃない。

    理論派ね。」

Aさん「この程度の事でそんな評価!!?」

Bさん「もちろん皮肉だよ。」

Aさん「アイロニック!!!」

Bさん「ま、ともかく最近たいへん暑いと言う話です。

    ニュースなんかでも躊躇せず冷房を使ってくださいなんて

    よく言われるけども、

    そもそも冷房は扇風機しかありませんなんてご家庭だと

    これは厳しいものがあるよね。」

Aさん「うーん・・・単身世帯とかご高齢の世帯とかだと

    そう言う事もあるかも知れないね・・・。」

Cさん「室温が外気と同じくらい高いとしたら

    扇風機はただの熱波をかき回すだけの不快ストリーム生成マシンに

    なり下がっちゃうわよね。」

Aさん「不快ストリーム。」

Bさん「室内で熱中症なんて言う事故もこの時期は良く聞く話だし、

    電気代をケチって命の危機に晒されるなんて本末転倒ですよ。

    命あっての物種だからね。」

Aさん「それは確かにそうなのだが。」

Bさん「でも世の中には頑なにエアコンを使うのを

    避けようとする人もいると聞く。

    エアコンは邪気を撒き散らす悪魔の機械と考えているのかな。」

Aさん「そんなわけないだろ!!

    そこらへんはいろいろ個々のご家庭の事情とか

    本人の考え方とかに依存する部分だろ!!」

Cさん「確かにそれはそうよね。

    年老いた両親が全然エアコンを使おうとしなくて

    離れて暮らす娘さんが心配してるなんて話も聞いたりするものね。」

Aさん「そう言う話ありますねえ。」

Bさん「それもこれも、このところのエネルギー単価の上昇と言うか、

    端的に言えば電気代が高くなって来てるのが一因だ。」

Aさん「もちろんそれだけじゃないだろうけど、まあ、

    電気代が嵩むのを嫌うと言う感情はあるかもねえ。」

Cさん「せっかくこんな刺すような陽射しが降り注いでるんだから、

    この太陽光とか熱を電力に変換できれば

    それでエアコンを動かすための電力の一部には

    できるんじゃないかしらね。」

Aさん「なるほど。

    熱エネルギーを直接電力に変換してしまうと言うのは

    実現出来たら昨今の気候変動にはもってこいかもですね。」

Bさん「専門的には熱電発電って言うんだけど、

    研究自体はだいぶ昔から進められているけど

    実用はごく一部の領域に限られているとか。」

Aさん「んん・・・そうなんだ?」


Bさん「ここは一発阿部さんの幼女熱を用いた

    発電機関でも開発してみたいところだね。」

Aさん「幼女熱なんてないわ。」


 推しへの熱量で発電とかオタクの鑑だな。

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