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【揺花草子。】(日刊版:2023年)  作者: 篠木雪平
2023年01月
13/363

【揺花草子。】[#4004] 馬の鞍。

Bさん「年末年始は一挙放送が多いじゃないですか。」

Aさん「あぁ、確かに色々あるよね。」

Cさん「TV OA でもあるし、動画配信サイトなんかでも

    色々企画が立つわよね。」

Aさん「ですね。」

Bさん「追えば色々あったとは思うんだけど、この年末年始は

    夏クールに話題をかっさらった『リコリス・リコイル』や

    同じく夏クールに OA された『ちみも』なんかの一挙放送を

    ぼくは観ていました。」

Aさん「ふむふむ。」

Cさん「各々については明日以降話していくわ。」

Aさん「連載企画にする気満々だ。」

Bさん「でね、アニメ以外にも色々一挙放送はあったわけですよ。

    そんな中、ちょっと注目して観ていたのが

    『超入門!落語 THE MOVIE』と言う番組です。」

Aさん「落語。」

Cさん「NHK で2016年くらいからスポットで何回か OA された番組ね。

    至高の話芸であるところの落語に、

    敢えてアテブリで映像をつけると言う意欲的な内容よ。」

Aさん「アテブリで。」

Bさん「演者の巧みな技によって落語は聞いているだけで

    画が浮かんで来るような素晴らしい話芸だけど、

    その分聴衆にもある程度の素養と言うか知識が求められるよね。

    話の文脈から時代背景や舞台設定を読み解く理解力とか、

    小道具の意味合いとか、

    まあざっくり言えば『落語のお約束事』と言ったものに対して

    多少の理解は必要だ。」

Aさん「んん、まあ、そう言われると確かにそうかも。

    全く前提知識なしに落語を聞いても

    十分には理解できないかも知れないね。」

Cさん「そこで『超入門』と言うわけよ。

    噺家さんの素晴らしい技で以てすれば本来は

    映像なんていらないんだけど、

    さっきも言った通りそれには受け手側にも多少の知識が必要。

    全くのご新規さんが落語に触れる入り口として

    映像解説は理解の助けになるのは確かよね。」

Aさん「んん、まあ、そうでしょうね。」

Bさん「で、この年末年始に『超入門!落語 THE MOVIE』で

    採り上げられた噺としては、

    『初天神』『三年目』『時そば』『饅頭怖い』など

    とっても有名なもの。

    そんな中の1つに『転失気』もありました。」

Aさん「あぁ。転失気。」

Cさん「阿部さん知ってる?」

Aさん「ええ、あれですよね。知ったかの和尚さんのお話。」

Bさん「そうだね。

    細かい内容は Wikipedia あたりで調べて貰えば良いと思うけど。」

Aさん「投げ捨てたな。」

Bさん「ところで阿部さん、転失気はありますか?」

Aさん「えっ? ぼくに訊くの?

    えー・・・いやー・・・それはちょっと答え辛いなあ・・・。」

Cさん「そうなの?

    棚の上から落ちて割れちゃったり

    味噌汁に入れて食べちゃったりしたんじゃないの?」

Aさん「それは知ったかのやつですね!!!

    ・・・まあ、そこらへんはちょっと・・・。」

Bさん「そうかそうか。阿部さんは転失気があるかどうかは秘密か。」

Aさん「秘密と言うか、まあ・・・。」


Bさん「じゃあテンキーはありますか?」

Aさん「ありませんよ?

    コンパクトキーボードだからね?」


 十字キーもないやつですよ。

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