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俺は本題に戻した。
「さぁ話を戻そう。で、一体お前はどこまで俺の話を盗み聞きしていた?」
「そうだねー隼人が泣いている所も見たからーまぁだいたい全部かな?ー」
「そうか」
東雲はさっそく、俺をバカにした発言をしてきた。
俺は東雲の言葉には無視し適当に受け流した。
だが、東雲は俺をバカにした発言を続けた。
「いやーそれにしてもあのときノ瀬さんを止めようとしていたけど止められなかった隼人はなかなかダサかったなー!」
もちろんこれも適当に受け流した。
「へーそうなんだ・・・・・」
そんな調子で東雲に反応していたら東雲は不思議そうに言った。
「あれれ?もしかしてー?怒っている?」
俺はここがチャンスだと思い東雲をバカにしてあげた。
「怒ってない。ただ、お前の性格の悪さに呆れている」
「ふっ・・嘘は良くないよ・・・」
東雲は鼻で笑った・・・・・・
そして東雲は、話を切り替えてきた
「それよりーどうして一ノ瀬に話さなかったのー?」
東雲は、どうせ知っている・・・・・・
そんな事を思った、俺は東雲に聞いてみた。
「どうしてそんな事を聞く?・・・・・」
東雲は白々しく答えた。
「なんとなーく」
「そうか・・・・・」
俺は東雲に返事をしたあとは何も喋らなかった・・・・・・
そんな、俺を見た東雲は答えを教えてくれないと察し勘弁した。
「へー答えないんだーまぁなんとなく理由はわかるからいいよーどうせー、一ノ瀬さんに嫌われたどうしようとかくーだらないりゆうで喋らなかったでしょ?」
こいつやっぱり分かってて質問してきたのか・・・・・・
俺は東雲の性格の悪さは、小学校の頃から知っていたが今改めて東雲の性格の悪さを知った。
そして俺は思った・・・・・・
「チッ、このクソ女が・・・・・・」
俺はなんだかムカついたので曖昧に答えてあげた。
「さぁ」
「チェ、答えてくれないのかよ・・・」
東雲はふてくされた。
そんな東雲の姿を見た俺は、少し勝ったような気分になった。
だが、俺はこの後敗北者になるとは、今は思ってもいなかった・・・・・・・・・
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