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そして放課後・・・・・・
俺と東雲は屋上で話し合うこととなった
「お!隼人ー!しっかり来ているじゃん!」
東雲は屋上に来てさっそく俺をバカにしてきた。
なので俺もばかにしてあげた。
「ふっ やっときたか来るのが遅かったから逃げたと思ったよ」
「アハハハハハ、隼人の癖に面白いこと言うね!」
東雲は笑った。
だが内心はしもべにばかにされ腹が立っただろう
俺は東雲に言われた言葉を褒めだと受け取り本題に入った
「ふっそれはどうも。そんなことより・・・きかせて貰おうか
お前がどこまで知っているかを・・・」
「えぇいいよ・・・」
東雲は、不気味な笑みを浮かべて言った。
そして東雲はいつもの調子に戻り続けて言った。
「と その前にこの場にスペシャルゲストが来ていますーなので握手のほうよろしくお願いしますパチパチパチ!」
東雲は一人で拍手をしていた
俺は東雲の発言を聞いてすぐに分かった
まさか一ノ瀬を・・・・・
「あれ?おーいースペシャルゲストさんー」
だがゲストは屋上には来なかった・・・・・
それもそうだろう。
なぜなら俺は最初から一ノ瀬を連れてくることは想定済みだったからだ。
なので俺は前もって仕組んで置いた。
具体的にはこうだ。
俺は昼休みある女子に声を掛けた。
「おーい原田」
「なに?」
そう言った彼女の名前は原田 由奈だ。原田とは中学が同じでそこそこ仲も良かった。
そして原田に話しを掛けた大きな理由はもう一つある。
それは原田が一ノ瀬と名前が似ていることがきっかけで、仲が良いことだ。
それも、親友レベルの・・・・・・
俺はさっそくあるチケットを2枚渡した。
「これ良かったらかったらあげるよ」
「これって今行列が絶えないケーキ屋さんの無料食べ放題チケットじゃん!」
原田はそんなものが手に入るとは夢にも思わなかっただろう
原田は驚いた
「そうだよ」
俺は原田が甘い物好きだと知っていたのでわざとあげた。
「まじこれいいの?」
「あぁいいぞ」
俺の思惑通りことは進んでいった。
「でもなんで、二枚も?」
原田は当然の質問をしてきた。
俺はここで一ノ瀬を連れていかせるため言葉で誘導した
「たまたま二枚も手に入ったんだ。だからお前の友達のえっと・・・一ノ瀬だっけ?そいつといけばいいんじゃないの?」
「うん!そうする!ありがとう」
そうして原田は俺の思惑通りにいった。
だから、一ノ瀬は来ない
俺は東雲に一ノ瀬かみが来ないことを教えてあげた
「ふ、一ノ瀬は来ないぜ」
「なんだー知っていたんだーチェ!」
「あぁお前がやることくらいは分かっているつもりだ・・・・・・」
「へぇー盗み聞きの件は見破られなかった癖に大したことやるじゃん!」
東雲は褒めているつもりはないだろうが俺は褒めているつもりで感謝を言ってあげた。
「それはどうも」
そして、東雲は俺が聞こえない声で言った・・・・
「でも甘いなー・・・・・・」
俺はそんな事を言っているとは知らず話を戻してしまった・・・・・・
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