表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/35

23


俺は期待を胸にケーキ屋に行った。


だが・・・・・

入店してすぐ俺は、一ノ瀬はおろか、お客もいないことに気づいた。


「おい、誰もいねぇじぁねーかー」


「うん、だって貸しきりだもん」


そう言う東雲はいかにも「当たり前でしょ」とでも、いいたげに言ってきた。

さすが、有名財閥の令譲だ。いとも簡単にお店を貸しきってしまうとは・・・

いや、そんなことは、どうでもいい。

俺が、知りたいことは一ノ瀬がいないことだ。

俺は、東雲に聞いてみた。


「そうか、で、一ノ瀬さんは?」


「あー・・・・・ 一ノ瀬は遅れて来るらしいよ~」


東雲は、何か隠しているような反応をみせた。

まさか・・・・・・・

俺は、東雲の反応に違和感を感じた。

なので俺は、東雲に疑いの目を向けた。


「じっー・・・・怪しい・・・」


だが、東雲は嘘っぽさはあったものの本当だと言ってきた。

そして、話題を逸らすかのように話題を変えてきた。


「ほ、本当だよ。そんなことよりも早くケーキ食べようよー」


「ハァ~、分かった・・・・・・」


とりあえず俺は東雲を信じてみることにし、今はケーキを食べることにした。


「うわ~すげぇなー」


俺はこのケーキ屋にビックリした。


それもそうだろう。なぜなら、ショートケーキなどの王道なケーキはもちろん。アイスやフルーツ、クッキーと言ったお菓子が余裕で100種類を超えるくらいあった。


そして極みつけは俺が飲み込まそうほど大きいチョコレートホンデュタワーとホワイトチョコレートタワーだ。


そんな光景を見た俺は、なぜここが行列のできるケーキ屋さんなのかが分かったような気がした。


そして、東雲もフォンデュを見みながら驚いていた。


「うわーやっぱり、ここのフォンデュタワーは凄いなー」


だが、東雲の言葉を聞いた俺はすぐに嘘だと感じた。

なぜなら、東雲は、こんなタワーくらい、たくさん見てきたはずだ・・・

俺は、嘘は良くないと思ったので、東雲を注意した。


「おい、東雲、嘘は良くないぞ・・・・・」


すると東雲が、ややキレ気味に言ってきた。


「はぁー?私がいつ嘘をついたの?ねぇ、教えてよ」


やばい・・・俺は東雲を怒らせていると感じたのでこれ以上、この事に触れないことにした。


「ハァ~分かった、もういいよ」


そう東雲に言ったあと、俺はトレイに置かれていた、チョコレートケーキなどをとりに行き席で食べた。



そして、俺がケーキを食べはじめて、1分くらいだろ、東雲が俺の方に来て座った。


「よいしょと、私も一緒に食べていい?」


俺は東雲なんかと、ケーキを食べたいと思っていないので追い出すことにした。


「なんだよ、他のところ行けよ」


だが、東雲はでていくことはしなかった。


それどころか東雲は、可愛い子ぶりながら俺を説得しようとしてきた。


「もお~そんなこと言わないでよー」


そんな東雲の言葉を聞いた、俺は思った。


全然、可愛くねぇ・・・・・・・


その瞬間俺は東雲を追い出すことに決めた。

だが、タイミングよくあることを思い出した。

俺は、この状況を利用し、聞き出すことにした。


「なら、一つ聞かせろ。」


「うん、なになに?」


東雲は俺の言葉に食いついてきた。

なので、単刀直入に東雲に聞いた。


「一ノ瀬さんはいつ来るんだ?」


そう、いっこうに一ノ瀬が現れない。

俺はそんなことをふっと思い出したので東雲に聞いた。


「えっとー・・・・・・」


東雲は一ノ瀬のことを、聞いたとたん言葉を失っていった。


そんな東雲を見た俺は確信した。


一体、こいつは、なにを隠しているんだ・・・と。












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ