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「あぁー 俺も一ノ瀬さんの、お弁当食べたかったな・・・・・」


俺は、今日起きたことを小さい声でぼやきながら、家に帰っていた。


それと同時に思いだす・・・・・・・


あぁ、あいつがいなければ(原田)


あいつさえ、いなければ、

あいつさえ、いなければ

あいつさえ、いなければーーーーー!


俺は今日の出来事を思い出しながら、家に帰る羽目になった。


すると、俺の横から聞き覚えのある声がした。


「おや、おや、どうしたのかな?」


俺は、その声を聴いた瞬間、誰だかすぐに、分かった。

なので、そいつを無視し足を進めた。


でも、これでいいのか・・・・・・


俺は、無視しづづけて30秒くらいだろ。ふとそんな不安がよぎった。

なぜなら俺の横にいる奴は、何をしてくるかわからない相手だからだ・・・・


はぁ~仕方がない・・・・・・

俺は、声がした方を向きそいつに尋ねた。


「おい、東雲。なんでお前がいるんだよ・・・・・・」


「なに~ダメなの?」


はぁー?ダメに決まっているだろ!

なんですか、嫌がらせですか?えぇー?

てか、お嬢様らしく車で、さっさと帰れよ!


東雲は、可愛く言っていたが、全然可愛くないどころか、なんだかイラっとした。


まぁ、そんなことは置いておいて、とりあえず俺は、東雲の言葉に対して返答した。


「あぁ、ダメだ。」


「まぁまぁ、そんなこと言わずにさぁー、一緒にケーキ屋に行こうよー」


ハァ~自分が行きたいだけだろ・・・・・・

俺はすぐに思った。

もちろん俺は、行くつもりはないので断った。


「いや、行かない」


「あっそ、あぁ~一ノ瀬さんも来るのにな~」


東雲は、残念そうに言った。


なんだと、一ノ瀬さんが来るだと・・・・・・・


これは、一ノ瀬さんに、あーんをしてもらえるチャンスではないのか?


だが、東雲が邪魔だ・・・・・・


でも、一瀬さんも来る


あぁーどうしよう!


俺は、一ノ瀬が来ることを聞いた瞬間、物凄く迷った。

そして、俺は考えた末に、ある結論に至った。


よし、行こう・・・・・

俺は、一ノ瀬が来るので行くことした。


「・・・・・東雲さん、やっぱり連れて行って下さい」


先程、俺は東雲に行かないと言ってしまった。

そんな状態で、「おい、東雲、俺も連れていけ!」とか、いかにも上から目線の発言をしたら、きっと「はぁー?あんた何様?」や、「はぁー?誰がお前みたいなやつ、連れていくか」など、言われかねない。なので、俺は敬語を使って、東雲に行かせて下さいと言った。いや、頼んだ。


「仕方がないなぁー連れてってあげるよー」


東雲に上から目線で言われた。

そんな東雲に俺は、少しイラッとした。


だが、・・・・・・


よし!これで、一ノ瀬さんと、一緒にケーキが食べられる。いや、それだけではない。

もしかすると、一ノ瀬が俺に、あーんをしてくれるではないのか~?


俺は、ケーキ屋にいくことが決まり、東雲に対してのイラつきよりも、一ノ瀬への期待で胸が一杯だった。




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