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「おーいーなにあぶらをうっているのー?もしかしてそんなにあの秘密をばらされたのー?」
「・・・・東雲!」
「うん?秘密?・・・」
「お!一ノ瀬さんいいところにいるじゃん!せっかくだし隼人の秘密を教えてあげるよー」
「おい!東雲、ふざけんなよ!」
「おい誰がタメ口で喋っていいと言った?いいんだよー一ノ瀬さんにばらしても・・・」
俺は、一ノ瀬だけには知られてはいけないことなので、つい、昔の調子で東雲に言ってしまった。だが、東雲はあの秘密を利用し俺を黙らせた。
「クッ!!!!」
俺は、何もできなかった自分が悔しく歯を食いしばった。そして、そんな様子を見ていた一ノ瀬が不安そうに伺ってきた。
「どうしたの?竹中君・・・・・・」
「いや、一ノ瀬さんには関係ないことだよ・・・」
「いやいや、一ノ瀬さんはとても関係あると私はおもうけどなー?」
そう、東雲の言っていることは本当だ。俺は、一ノ瀬のことで東雲に弱みを握られ東雲のしもべとなった。だが、一ノ瀬が原因で東雲のしもべをやっているなんて一ノ瀬に知られ、おまけにあの秘密を知ってしまったら・・・・・・俺は、そんな事を思った瞬間、東雲の悪意ある言葉に対してキレそうだった
「おいそれ以上はいい加減に・・・」
「ほおー?そんな態度、とっちゃっても言い訳?さっきも言ったよねー。いいんだよ今ここで、一ノ瀬さんに言っても・・・ほら、こういう時、どうするんだっけー?」
「クッ!!!てめぇ!調子に乗るなよ!」
ついに、俺は東雲にキレ荒い言葉で東雲を睨みつけた。だが、東雲は俺なんかに、臆することなく俺に言った・・・・・・
「おー怖い、怖い、私はまだ、何も喋っていないのになー」
「クッ!・・・・・・・」
そうだ落ち落ち着つけ俺。東雲は、まだ一ノ瀬にあの秘密のことも俺が東雲のしもべであることも、なにも一つ喋っていない。ここで、キレても意味がない・・・・・・俺は一旦冷静になり東雲に屈することにした。
「す、すみまんでした。・・・・・・」
「えーどうしよーかなー」
「この通りですお願いします・・・」
「うんーーー」
「竹中君・・・・・うん!・・・」
俺は、一ノ瀬がいるところで、土下座をして東雲に許して貰おうとした。本当だったらこんなカッコ悪い所見てほしくなかった。俺は、今にも泣きそうだった・・・・・・・・・・すると、一ノ瀬が俺より一歩前に出て東雲に、言った。
「東雲さんもうやめたらどうなの?」
「・・・・一ノ瀬さん?!・・・・」
「なに?一ノ瀬さんは、出る幕ではないよね・・・」
「そうなら、私も土下座してあやまるよ?それならどう?」
「へー面白い・・・なら、やってみせてよー」
「一ノ瀬さん!そんなこと!やめてくれ!」
「えぇ、分かった・・・・・・」
「やめてくれ!一ノ瀬さん!」
一ノ瀬は、俺のことを無視し、ひざまつこうとした・・・