18
俺と一ノ瀬は一緒に登校した。
だが、時とは残酷なものだ。
あっという間に学校につき、ついに一ノ瀬の教室まで来てしまった。
「じぁあね竹中くん」
「うん」
俺と一ノ瀬はクラスが違った。
そのため俺は一ノ瀬のクラスまで一緒に行き別れた。
正直俺はこの瞬間が終わってほしくないと思った。
たがそんな願いは叶うはずもなく一ノ瀬は俺の前から消えてしまった。
「はぁー これで、天国みたいな時間もおしまいかー」
俺は一ノ瀬と別れてすぐにぼやきいた。そして俺も教室に向かおうとした。
そんな時一ノ瀬のクラスからひょっこりでてきた
女子生徒に声を掛けられた。
「ねぇ、隼人!」
俺はその女子生徒と知り合いであるためタメ口で喋った。
「なんだよ原田」
そう俺が言った彼女の名は原田 由奈と言う生徒だ。
まずは原田と言う生徒を知らない人のために紹介しよう。
まず一つ目 原田と言う生徒は俺と東雲が通っていた中学が同じだった。
二つ目 その事と関係はあるのか定かではないが、俺とも多少仲がいい。
だが東雲とはあまり関係を持っていない。
どうやら原田は中学時代から東雲のことが嫌いだったらしい。
三つ目 原田は成績は普通であったが部活動でやっている水泳がとても凄いらしい。おまけにみんなが言うに水着を着ている原田は、良い体をしているらしい。
そのため男子と女子にも人気がある。
四つ目 急に話は変わるが、一ノ瀬の名前は優菜と言う。そして原田は由奈と言う
そう原田と一ノ瀬は似ている名前をしている。
そのためだろう。二人は知り合ったとたん意気投合し今では親友とでも言えるくらい仲がいい。
そして最後 以前俺は一ノ瀬とケーキ屋に行ってもらうために利用した生徒だ。
そんな原田が俺と一ノ瀬のやり取りを盗み見ていたのだろう。
原田は少し俺に迫り単刀直入に聞いてきた。
「ねぇ、あんたと優菜ちゃんてもしかして・・・・・付き合っているの?」
まるで俺は取材か何かを受けているようだった。
まぁそんなことはさておき俺は原田の質問に頭をかくと、どうじに原田から視線をはずしまるで恥ずかしそうに応えた。
「まぁ一応・・・・・」
「えっ、あんたたちいつから付き合っていたの?」
俺がそう認めた瞬間、原田は驚きながら聞いてきた。
それもそうだろう。俺は以前一ノ瀬なんかまるで知らなかったように原田と喋ったときがあった。なので原田が驚くのも当然のことだ。
「まぁ最近だ・・・・・・」
俺は原田の質問に先ほどと同じ態度で言った。
「へぇーあの隼人がー。で、どんなことを言って告白したの・・・?」
そんな俺の言葉を聞いた原田はニヤニヤしながら応えた。
そして原田が一番聞きたかった部分に触れてきた。
「そ、それは言えない・・・・・」
だが俺はその部分は教えなかった
それにはちゃんとした理由がある。
なぜなら俺は一ノ瀬に告白をされたがわの人だからだ。
もちろん最初は、その事を原田に言おうと思った。
「えっどうして?」
原田は俺が応えなかった瞬間俺に距離を距離をつめてきた。
その距離は原田の胸が当たるくらい近かった。
「やべぇーちけー・・・・・・」
俺は原田が近づいてきたことで、なんだか原田のことを意識してしまった。
そんな俺は、原田を意識してしまいながらも応えようとはしなかった。
「そ、それはだな・・・・・・」
するとそんな俺の姿を見た原田がまるで何かに気付いたように言った。
「はぁはあ~・・・さては恥ずかしいの?」
「べ、別にそう言う訳じゃねぇしただお前に教えることが俺は嫌なんだよ」
俺は原田の言葉を否定しながら言い訳も作った。
たが、原田は目を細めニヤつきながらまだ俺を疑ってきた。
「へぇー・・・・・・」
そんな原田の姿を見た俺はなんだかやめて欲しかったので俺は指摘した。
「な、なんだよその顔は」
「いいや、別にー」
だが原田はやめようとしなかった。
キンーコンーカンーコンー
するとあさのホームルームが始まるチャイムがなった。
「あ、あんたも急がないとホームルーム始まっちゃうよ」
原田はチャイムを聞きここで話を切り上げた。
俺は原田の忠告に従い急いで教室を目指すことにした。
「あぁ分かったよじぁあな!」
一ノ瀬の教室から廊下を挟んで2つ目ところに俺のクラスがある。
なのでそれほど遠くはない距離だった。
だが、チャイムもなったことなので俺は急いで教室に向かった。
「はぁーはぁーギリギリなんとか間に合った」
俺は急いだ結果なんとか間に合ったようだった。
俺は自分の席に向かった。
「おはようー随分と遅かったじゃないのー」
そう机に頬をつきながら言ったのは東雲だった。
原田の初登場の時は簡潔に紹介して終わらせました。そのため今回はもうちょっと具体的に書かせてもらいました。
ご了承ください。
 




