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「おはよう竹中くん」
そう笑顔で言ったのは一ノ瀬だった。
「い、一ノ瀬さん!」
俺は急に現れた一ノ瀬に驚いた。
すると俺の反応を見た一ノ瀬が笑った。
「ふふ・・・竹中くんは朝から面白いね」
俺は一ノ瀬の笑顔を見た瞬間思った。
「あぁ一ノ瀬さんなんていいスマイルを・・・・・」
俺は今にも天に昇りそうな思いだった。
そんな思いの俺に気づくはずもない一ノ瀬が昨日のことについて謝ってきた。
「竹中くん、昨日はごめんね」
俺は急いで我に返り一ノ瀬に言った。
「い、いいよ気にしないで!」
しかし一ノ瀬は俺の言葉を聞いても納得しなかった。
「で、でも・・・・・」
なので俺は一ノ瀬を納得されるために言った。
「大丈夫だよー!一ノ瀬さん。一ノ瀬さんは何も悪いことはしてない。だから気にしなくていいよ」
「そう悪いのはあの空気が読めない東雲だ・・・・あいつめーぜってえ許せね!・・・・」
俺は一ノ瀬に言ったあと自分の心の中で言葉を付け足した。
そして俺の言葉を聞いた一ノ瀬がやっと納得してくれた。
「うん、竹中くんがそこまで言うなら分かったよ。」
俺は一ノ瀬の言葉を聞きここでこの件を終わらせることにした。
「よし!一ノ瀬さんも納得してくれたことだしこれで解決!」
そして俺は一ノ瀬がいつも通りになったので
この場から立ち去ることにした。
「じゃあ俺は、先に学校に行っているね」
俺は一ノ瀬にそう言い学校へ行く道の方を改めて向いた。
そして俺は学校を目指して歩こうとした。
すると・・・・・・・
一ノ瀬が俺のブレザーの裾あたりを掴んで俺を止めた。
「ちょっと待って・・・・・・・」
「うん?」
俺は「なんだろう?」と思いながら一ノ瀬の方を見た。
そして一ノ瀬は俺が振り返ったところで思ってもいなかったことを言った・・・・・・
「あのさ、良かったら私と一緒に学校に行かない?」
一ノ瀬は顔を真っ赤にしながら少しうつ向いていた。
まさか・・・・・俺は一ノ瀬からそんなことを言われるとは思わなかった。
「えっ?」
俺は急な誘いに戸惑った。
そんな俺の声を聞いた一ノ瀬が目線を俺に距離をに向け不安そうなトーンで言った。
「嫌かな?」
俺は全然嫌だとは思っていなかったのでその事を一ノ瀬に伝えた
「いや、全然嬉しいよ!」
そして俺はなぜ一ノ瀬が誘ってきたのか疑問だったので一ノ瀬に聞いた。
「だけどなんで?・・・」
すると一ノ瀬は恥ずかしそうに言った。
「だって私たち一応カップルじゃん・・・・」
俺はその言葉を聞いた瞬間なんだか嬉しくなった。
そのため、つい薄ら微笑みながらいった。
「うん、そうだね・・・・・・」
そして俺は一ノ瀬の言葉に応えるため彼氏らしいことをした。
「じぁ行こうか」
俺は一ノ瀬に手をさしのべた。
そんな思いが通じたのだろう。
一ノ瀬もその柔らかい手で握ってうなずいた。
「うん」
こうして俺と一ノ瀬は手を繋ぎながら学校まで行った。
俺はこの時のことをこう思った。
「やべー緊張する!だけど俺、ものすごく幸せー」
まるでこの時が夢のようだった。
一ヶ月かからないうちにポイントが3桁のりはじめるところまできました。
これも皆様のお陰です。本当にありがとうございます。
そしてこれからもよろしくお願いします。




