11 急展開
俺は一ノ瀬が、現れ何が起きているのか理解出来なかった。
俺が理解できていないなか、東雲は平然としながら、一ノ瀬に聞いた。
「あれれ?一ノ瀬さんケーキバイキングの方はいいの?」
そんな東雲の質問に対して一ノ瀬が答えた。
「えぇ、大丈夫です。しっかり友達にも用事があると断りを入れてきたので・・・・・」
それを聞いた東雲は、なぜかケーキの話題を持ってきた。
「へーそうなんだーで、ケーキは、美味しかった?」
「えぇとても美味しかったです。そんなことよりも・・・・・」
一ノ瀬は東雲の質問をしっかり答えた。
そして俺に視線を視線を移し本題に入った。
「ねぇ竹中くん。教えてくれるかな?どうして私に嫌われたくないのか・・・・・・」
じつに単刀直入の質問だった・・・・・・
俺はもうここまでされたら、嘘をつかずに正直に話すしかないと思った。
だから正直に話そうとした。
だが、いざとなると上手く喋らない・・・・・
「そ、それはだな・・・・・・」
俺はなんて言うべきなのか分からなかった。
当然のことだろう。好きな女子に好きだからなんて言える訳がない。
そんな様子を見ていた、一ノ瀬が呆れながら俺に言った。
「はぁ~私のことが好きだからでしょ?」
えぇ?一ノ瀬、今なんて・・・・・・
あまりにも唐突な爆弾発言に俺は困惑した。
だが、困惑している暇はない。
俺は困惑しているなか必死に言葉を出した。
「えっなぜそれを・・・・・」
一ノ瀬はすぐに答えてくれた。
「東雲さんにずっと前に聞いたよ・・・・・」
えっ・・・・・・訳がわかんない。
俺はそんな事を言われても全く理解が出来ず困惑した。
だが、先ほど言った通り、そんな暇はない。
俺は一ノ瀬を問い詰めた。
「えっいつ頃、聞いたんだ?・・・」
「そうだね、多分竹中くんが東雲さんに脅される頃だよ・・」
「はぁ?なんだと・・・」
俺はそんな事を言われた。
しつこいようだが、本当に理解が出来ない
それと同時に一つ疑問が・・・・・・
なぜ一ノ瀬が俺が脅されていることを知っているんだ・・・・・・
俺は東雲に一ノ瀬だけには言うなと、しもべになるとき言った。
だが東雲は、約束を守らなかった。
どういうことだ・・・・・・
俺はそんな事を思ったとたんに東雲を問い詰めた。
「お、おい、東雲!どういうことだ!」
「えぇなにってそのまんまだよー」
東雲の答は余りにも大雑把すぎる答えだった
俺はついツッコミを入れた。
「いや、わかんねよ!」
すると東雲は、全然理解できていない俺に対して少し苛立ちながら言った。
「だからー私は最初から一ノ瀬さんにぜーんぶ話したよー!」
俺はそんな言葉を言われた。
一体なんの冗談だ・・・・・・
俺はそんなことを思った。
一応冗談かなにかだろうと思ったので
とりあえず東雲が言っただろうことを確認してみた。
「じぁ、俺が東雲のしもべをやっていることも?」
「うん」
「俺が一ノ瀬のことをそのえっと・・・」
「うん」
「いや、待ってじぁあの秘密もか?」
「うん、それも全部」
あぁ、終わった・・・・・・
この瞬間人生の終わりを告げよとしていた。
だが、一つまだ希望がある!
俺は最後、一ノ瀬に確認した。
頼む知らないと答えてくれー
俺はそんな思いを強く思いながら一ノ瀬に聞いた。
「い、一ノ瀬さん!俺の秘密も知っていたの?」
俺の心臓はバクバク鼓動を打っていた。
そして、一ノ瀬は答えた・・・・・・
「うん、知っているよ。」
俺の願いは虚しくちりとなった。
「でも、最初にその事を聞いたときはしょうもないと思ったよ。」
「だってねぇ、私の上履きの匂いを嗅いでそれをたまたま見ていた東雲さんに脅されてしもべになったでしょ?」
俺は一ノ瀬に、笑われながら言われた。
終わった・・・・・・・・・
このときの俺は頭から火が出るほど恥ずかしかった。