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押しかけ女房のお嬢様とオタクの俺は釣り合わない  作者: 海老の尻尾
第2章 オタクと練習試合
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第2章 オタクと練習試合 その3

 放課後になり、多くの生徒たちは自らの所属する部活動に向かう。一つの目標に向かって皆で努力する。すばらしいことではあるだろう。だから俺はそれを否定する気はない。だが俺は今早く家に帰って録りためているアニメを見たいという気持ちの方が勝っている。


野球部の新入生である俺たち1年生のする内容は当然のように草むしりにランニングであり、ボールやバットには触れない。


「ああー、草むしりだるいよな。こんなの草刈り機使ったら一発だろ。お前もそう思わないか、侯輔」

「そうか? 俺は別に嫌じゃないけどな」


 草むしりはやる上限が決まっているし、ランニングは練習が終わった後に一秒でも速く家に帰れるトレーニングになる。もちろん帰る目的はアニメ鑑賞だ。


「かー、真面目だねえ。元全国制覇した王者様が」


 別にそういうわけではない。むしろ全く集中せずに別のことを考えている俺は誰よりも不真面目だろう。だが、同じく全国制覇した勇人は今のこの状況が気に入らないらしい。


「俺たちの本来の実力ならもう主戦力に食い込んでいてもおかしくないんだけどなあ。お前は今のままでいいのか?」


いいよ。そうすれば自由時間が増えるし。だがそれを言うと勇人は落ち込んでしまうので適当にあしらった。


「前野台、後塚。ちょっといいか」

監督から呼ばれた俺たちは草むしりをやめて監督の所に走っていった。何の用だろう。もうそろそろ練習時間終わるから早く帰らせて欲しい。


「明日の練習試合お前らほんの少し出すからよろしく」


ものすごく突然だった。


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