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電子狐になりまして  作者: きつね耳モフモフ
開始編
80/106

浪漫を追求する者達

装備を一新するみたいです。

 獣人さん達の里の奥側にある炭焼き小屋的な物へと移動する。

現在はサウナとしても使われているその付近に近づくに従って

熱気が凄くなって来たので今の内に装備を脱いでおく。


カンコンカンコンと金属質の何かを叩いている音が響く。

本来ならば耐熱装備をした汗だくのおじさんとかいる筈の

鍛冶屋さんな現場には・・・竜人幼女達が居た。


 眼の前の一人は身体や尻尾を保護する鱗の色は『紅』い色。

私達同様に『色』を纏う彼女はやっぱり火属性の『赤』竜だ。

『水』色やら『緑』系も居なくは無いものの我慢比べかしら?


 水に入れられてから煮られる蛙じゃないけれど、

『耐性』スキルが生えれば暑さ寒さはある程度は我慢出来る

様になるのでそれを狙っての事らしいけど、バテない様祈っとこ。


「いらっしゃいませー。カスタマイズのご注文はこちらですー。」

とちょっと離れた所で受けつけ係やってる猫獣人さんの所へ行く。

柄的にはアメリカンショートヘアな感じのプレーヤーさんだ。


 熱くて脱いでた冬山装備的な革鎧等と化していた元革手袋は

まだちょっと川の水で湿気ってたけれど、直ぐに熱気で乾いてた。

ストレージから今まで使わなかった革手袋と一緒に添えて託します。


 革手袋ってのは2個で一対ですからね。右手用のを使っても

左手用のが使わず残ってるので予備装備として取っておけるのである。

流石に予備の羽毛は無いので足りない分は別に用意しなくちゃいけないが。


「えっと。その装備の寸法直しと武器制作をお願いしたいんですけれど。」

とゴブリン装備なナイフを幾つか素材として提供しました。

出来れば獨鈷的な口に咥えられる短槍が欲しいとリクエストも兼ねて。


 動物用鉄の爪とかも欲しい所ではあるんだけれども、

登攀用としても流用可能なその装備はうっかり使ってしまうと

地形に引っ掛かってかえって動きが鈍ってしまう事もある。


 デカブツ相手ともなればヒットアンドウェイが最も望ましい。

ましてや周囲はアスレチック並な地形ともなれば身軽な方が良い。

忍者や忍犬じゃないけれど、いざとなったら毒武装しないと。


 てな感じで使い捨て上等な太めの投げ針とか含み針なんかも

制作候補として店番の方に提案して置きました。

ネタ武器系はどういう訳か造る方もノリノリで請け負って貰えます。


 その内に小型のウィンチとか造りだせる様になったら

動物プレーヤー用の石弓とか実装されるのかも知れませんね。

私を釣り上げたルアーなんかはまだ手作りっぽかったけど。

手袋とか靴下ならば1対がデフォですのでこういった使い回しも可能ではないかと。厚さに不満がある人なんかは一度に全部使っちゃってます。

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