?の内容はまだお預け
止まった先は?でしたが。
止まった的の欄の中の絵は『?』でした。すっごーい!ラッキーッ!!
って、あ。まだ内容が分かってませんでしたっけね?
どんな隠し種族が出る・・・ん?
的の中が全て光り輝くと同時に?の欄から順々に他の欄を回る強い光が・・・?
あ。分かりました。これは所謂2次抽選とか言う奴ですね?
ピロピロと音を立てて回っていた赤・青・緑と色変わりする光が?へと戻り。
全ての欄が消えて的の中身が的一杯に拡大された?マークに変化すると。
ガコン。シュポッ。という感じで的が床に収納されました。
お。次の説明の段階に入ったからもう不要なのかな。って。あれ?
思わず私のアバターをガン見する。全然変化してないんですけど。
ひょっとして隠し種族って『現代人』とか言うオチじゃないですよね!?
そりゃ向こうの世界の設定とやらじゃ異種族には違いないだろうけどさっ!?
あれ?私のアバターがしゃんと身体を伸ばすと私の方にむけて気を付けした。
『オメデトウございます。貴方様は見事、隠し種族を引き当てられました。』
何処からともなく涼しげな別人の女性の声がした。
『これより『VERMILION HORIZON ONLINE』の世界へ
貴方様を転送する儀式へと移行致します。大変申し訳御座いませんが、
隠し種族を引き当てられた方に関しましてはゲーム開始直後まで伏せさせて頂いております。』
あー成る程。キャラメイク空間で強制ログアウト試みる人対策、ですね?
それかいつまでも居座って駄々捏ねる人向けの対応策か。
キャラメイク空間にアクセスが集中してフリーズして鯖落ちとか洒落にならないしね。
まぁいいよ。ゲームな世界でどんな姿になってるか今から楽しみにしましょう。
『尚、チュートリアルはゲーム内にて『クエスト』を受ける事で体験する事が出来ます。
受注は忘れずにしておきましょう。では貴方様の幸運を祈って・・・』
私のアバターがニッコリと笑うと首をちょっと傾げて私にバイバイをする。
私の目線で足元辺りから7色の光が立ち上がると魔法陣の様な物が展開し始めた。
あ。そか。私のアバターは私の鏡像に過ぎないからこーゆー演出もアリなんだ。
私はヴァルミリの世界のPVを思い起こしつつ目を閉じる。どんな姿になるのかな。
魔方陣に引き込まれる様な感覚につい身を屈めつつ、
その世界へと降り立ったのだった。
チュートリアル空間には悩みましたがゲーム内での進行方式にしました。
・・・それなんてMMO形式デスカ?とか突っ込まないでー。