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電子狐になりまして  作者: きつね耳モフモフ
開始編
59/106

まさかの制圧戦でした

戦いとはいってもドンパチとは限らない

 先行するは小鳥達。小型猛禽系含めても5羽位の臨時PTである。

百舌鳥とか雀っぽいのとか兎に角紛れていても怖がられず

尚且潜伏が可能なタイプが選ばれた。


 一方で地上班も似た様なモノ。子犬や子猫系はお留守番。

彼らはあざとさ等が逆にネックとなる。子供NPCは特に天敵だ。

意外と察知能力が高い彼らは構おうと突撃して来るらしい。


 チビめの爬虫類、例えば家守とか無毒系の蛇さん達が

ちょろちょろとその街へと滑る様に偵察しに潜入していく。

彼らの敵はNPCな飼い猫や犬達だ。見つかったら大事である。


 ダンボール入り狐の潜入員さんなゲームじゃないけれど

ある程度制圧しないと開放されない街ってどーゆー設定なのか

このゲームの開発陣に突っ込んでみたい。


 プレイヤーな人間や魔族達の場合も初な場所は似た様な条件らしいが、

人型同士ならば話し合い等のクエストで解消出来たりするらしいので

話が今の所通じない私達の場合は隙間に入り込むしか方法がない。


 要するにマッピングの要領でまっさらな紙をセコセコと

埋めていく作業を何十人かで嫌でもしなきゃいけないって事なのさー

と潜入に失敗してボロ雑巾な子犬プレイヤーが愚痴を溢してた。


 因みにこの作戦だかクエには狐さんも参加は微妙だったりする。

子供NPCにとっ捕まったら最後、何をされるかはランダムで決まるらしく、

ぶん投げられたり石投げられたり兎に角散々な目に合うらしい。


 一番活躍しそうなネズミ系プレイヤーさん達の場合はもっと悲惨である。

虎バサミならぬ鼠捕りに捕まったら最後水攻めなんて序の口で。

飼い猫なNPCから逃げ回るだけでも例の運動会並みにハードルが高いらしい。


 それでも夜ともなれば大まかな部分の制圧だか浸透は容易くなる。

相手側が近代設定でなくて深夜ともなれば基本寝るタイプだったのは有り難い。

その代わり視界不良は仕方が無いけど、『暗視』持ってれば楽勝です。

浸透=認知。みたいな?狐さん何かだとあぁアイツまた来のたか位になればこの手のクエは終了かも知れませんね。子供は最大の凶器でもあります。

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