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電子狐になりまして  作者: きつね耳モフモフ
開始編
34/106

まずは狐さんレースの場合

将来有望なのかは別として。

村から射出された矢の如く、色とりどりの子狐達が疾走する。

彼らの目と鼻の先にあるのは村の人達の作った畑である。

抜きつ抜かれつ彼らは目の前の畑へと突っ込んでいく。


 まだ実ってもいない草のカーテンを掻き分けて、

彼らは目指す『素材』を探して走り回る。

そんな彼らの走行を邪魔するのは敵な虫やらモグラだったりする。


「キチキチキチ。」ショウリョウバッタがピョン。と目の前を飛んだ。

これは雄なのでそれ程大きくないが雌は大きめなので迫力も違う。

目の前にふいに現れるとつい皆スピードを落としがちになる。


 敵な土竜は移動跡というトラップを設置する役目だ。

彼らが通った跡の地面はとても柔らかく、うっかり踏み抜くと

ランダム要素で下を通り掛かったモグラに噛み付かれたりもする。


 幾ら狐さんが畑の守護神になれるかも知れないとは言ったとしても、

まだまだヒヨッコな子狐達では全力疾走も長くは続けていられない。

広い畑は今や巨大なフィールドアスレチック同様なのだし。


 「加速!」一人が身体強化型補助魔法を使い柔い土の上を駆け抜ける。

硬い壁で囲まれている迷宮等と違い、周りは柔らかい草だ。

例え加速し過ぎたとしても壁にぶち当たる心配はしなくていい。


 後に続く者達も遅れてたまるかと魔法を使い次々に加速する。

この際効果持続時間そのものや強化時間は短くても構わない。

一手でも早く『素材』を回収出来れば後はしめた物。


 ゴール手前まで混戦模様だった狐さんレースは

最後の一回分の魔法を残し、尚且つ運が味方した者だけが

せり勝てるという白熱したデッドヒートが繰り広げられる事と相成った。


流石に全種族毎のレースの描写はやりませんが、他の種族も大体こんな感じでレースが行われてます。プレイヤーなモグラさんとかも居るとは思いますが、彼らの場合、絵面的に地味そうですし、何らかの対策が成されるんじゃないかな?(マテ。

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