表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
電子狐になりまして  作者: きつね耳モフモフ
開始編
32/106

新たな問題

言葉の壁が存在するらしいです。

 村に至った事で今までよりも物資が手に入る様になりました。

唯、豊かさの面で言えば森の中や里よりも落ちますね。

『動物』目線から言えば。の話ですが。


 これが山奥の里だったら思い思いの場所を好きなだけ

陣取ってても問題無かったのですが、

村ともなればそうはいかない場面も増えますからね。


 それは何かと言うと火の気の取り扱いに関する注意

とか宿泊するのであれば宿屋へ。とかいうアレです。

他種族が入り乱れる世界だからかな?


 『動物』と言えども無銭飲食が出来るのはNPC位な物で、

衣食住ともなればきっちりお金取られます。

なければ『素材』でも構わないみたいではありますがね。


 幸いにして『固定』の住人扱いでは無いので

住民税みたいなモノは発生してはいないだけマシかなー

・・・何となく野良使い魔認定だかされる気がしないでも無い。


 血気盛んな先発組は村の住人から山向こうに都市がある

と聞いて色めき立ってたみたいだけど大丈夫かな?

どうやらそこで他種族のプレーヤー達とも遭えるらしいけど。


「俺たちゃいいが、お前らは『言葉』習ってねぇからなぁ」

「あぁそうだな。そのまんまじゃ『人間』なんかには多分話しても通じねぇぞ?」

とか言う腕組みした獣人の2人組NPCの思わせぶりな台詞を聞いちゃうとね。


 一瞬マジか。と思ったけど、能々考えなくても

普通の『動物』が人語とか解して喋る訳ないもんねぇ。

犬語とか猫語の翻訳機はリアルにはあるけどあれだって不完全だし。


 リアルさ追求する様なゲームの一つであるVRMMOで

言葉の壁にぶち当たるだなんて思っても見なかったです。

ただ台詞を聞く限り、習う方法はある事は確実だ。


 恐らく今の私じゃ『こにゃーん』とか言う具合に台詞が

無駄に狐語に自動翻訳されてしまうのだろうが抜け道も無くはない。

とりあえずNPCの『獣人』相手なら翻訳機能は作動しないんだし。


 悪質なプレーヤーにでもぶち当たらなければ、買い物だって可能だろう。

NPCな『人間』相手とかだと碌な取引が出来ないってだけで。

・・・じゃあ結局の所、何が問題なのかって?


 それはNPCの台詞の発する内容の意味する所にある。

彼らは『その町は『人間』で一杯だよ。』と警告してくれてるのだ。

それは下手するとNPCの『獣人』すらいないって事でして。


 その町がもしプレーヤーが到達してもいない『町』ならば、

当分の間、そこは単なる『迷宮』と化したも同然なのだ。

支援も補給も碌に受けられないんじゃ洒落にならないよ。


 まぁ野生の『動物』は適応力が高いからねぇ。

そんな場所でも逞しくやっていけるのが強みでもある。

プレーヤーな私達にそれがあるかどうかは別として。

改定前でも重要案件だった言葉の翻訳機能の問題を盛り込んでみました。他の動物達も今のままでは『人間』相手とかだとその動物なりの鳴き声としてしか聞こえません。逆に『獣人』達に対しては改定前よりも緩和させてみました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ