動物だってお洒落したいんです
本人達は至って真面目です。・・・多分ね。
麓の村に到着後は暫定PTの皆で労いの言葉を交わし
それぞれ思い思いの場所へと移動する為に解散する。
とは言っても大概の人は村の道具屋へ直行するんだけどね。
村ともなれば武器防具屋も存在するから、
所謂初期装備位は手に入ると普通思うでしょ?
でもね。絶対に忘れちゃいけない事が一つあるんだ。
・・・それはね。
私達が『ケ モ ノ』だって言う事さーっ(血涙。
市販されてる物だと装備出来る物が限られてましたです。
リアルな現実でなら『動物』用の武防具位はあるんだけね。
まぁ有るとは言っても殆どネタ装備の域の代物が多いんだけれどもさ。
フルプレートアーマーからパワードスーツまでと多岐に渡る位には。
しかし始まったばかりのゲームじゃそんな超絶装備はまだあるわきゃ無い。
当然というか獣人仕様のとか流用しないとやってられない訳だね。
・・・装備出来る物ならば、ね。
『成長期』に入ったとは言えまだまだ子どもな私達に合う
武器防具があるとでも思う方が甘過ぎたというか何というか。
結局道具屋で売ってる日用品で代用する羽目になったと言う有様です。
お猪口みたいの被ったヒヨコとか木の鍋の蓋持った小熊とか
突っ込み処満載のスクリーンショットがそれこそ量産されまくり
攻略掲示板に貼られまくられたせいでそれはもう酷い事になってるとか。
マント羽織ってショートソード咥えた子犬は傍目には可愛いですが
ネタですね。あれは。だって剣の重さに振り回されちゃってるモン。
出刃包丁とか肉切包丁位でもまだ持て余すかも知れないなぁ。
ヘビさんや『分科』してトカゲさんとかになった爬虫類系や
水縁系の方々は武器は兎も角としても防具の類いは不評であったらしい。
その身の『鱗』が鎧も兼ねてるしね。
・・・まぁ、彼らだって着飾れない訳じゃ無いみたいではあるけれどね。
ネタに走る人も居るでしょうが使える物は何でも使わないとね。ただ何でも装備出来るという訳でも無いのでそこら辺は生産職の方々の腕の見せ所ではないかと思ったり。




