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電子狐になりまして  作者: きつね耳モフモフ
開始編
26/106

リアルにて

一旦ログアウト。

 「はふぅ。」私は頭に被っていた『VRヘッド』を脱ぐと

ベッドサイドの頭頂部を模したホルダー置きにそれを被せて、

うーん。と思いっきり背伸びをした。


 「β初日という事もあって疲れちゃったな。

まさか狐さんやる羽目になるとは思わなかったけど。」

とベッドサイドの向こうにある勉強机へと視線を移した。


 何故に勉強机がそこにあるのか?と聴かれれば、

それは私が一介の専門学校生だからだと答えよう。

田舎を離れて都会の片隅で一人暮らしを満喫してたりする。


 勉強机の上には筆箱サイズのポータブルコンピューターが

電源が入った状態でチョコンと鎮座していたりする。

学生の私にとってはそれが私の教科書兼ノート代わりとなる。


 別にある携帯端末は身分証を兼ねた学生証と通学パスやお財布代わり。

VRは進歩したとは言え、社会はアナログ的な部分が未だ重視される。

学校もそういった存在の一つ故に、基本、自力通学が求められるから。


 部屋に篭ってVR三昧は健康上の理由付けもあってほぼ不可能だ。

自動車並みの代金を支払えばVR用フルダイブ装置も買えなくは無いけど

学生の私じゃ当然無理だし自宅に居ながら通勤だなんて夢の又夢。


 私の持ってる『VRヘッド』だって中古品の投売り商品だ。

それでも『匂い』や『味』の再現だって可能にしているのだから

馬鹿には出来ない。形はちょっと大きめな金魚蜂風っぽいけどね。


 今日の所は宿題も無いし、一休みしたら夜食の材料とお菓子でも

買ってこようかな?出来れば値引き品で。

学校帰りのバイトもやってない訳じゃないんだけど安く済ませないとね。

リアルでの生活風景をどの程度書くかに関しては未だ悩み中だったりしてます。

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