暗黒姫
はぁ…疲れたなぁ…飲み物買ってこようかな…
「ねぇ…疲れたから、飲み物買って来たいんだけど…近い場所ってどこ?」
「えっと…東校舎の中庭だよ…」
「じゃあ、ついでにコーラ買ってきて…俺、金無いから〜」
「はぁ?何で、私が買わないといけないの?」
「ごめん…零人が、我が儘言って…僕からもお願いできる?」
「うん‼︎零也くんのお願いなら、買ってくるね‼︎」
「お前…零也にいのこと、好きになっても俺が許さないからね…」
「うるさいなぁ…零也くんは、あんたみたいなと違うのよ‼︎じゃあ、飲み物買ってくるね、零也くん‼︎」
東校舎の中庭…あった‼︎ここか…うわ…ヤンキーがいる…最悪じゃん…関わらないようにしとこう…
ガシャン。…ふう…なんで、私が零人の分も買わなきゃいけないのよ…。関わらないように、帰ろうとしたら急に話しかけられた。
「おーい…何、優等生がサボってんだよ〜」
「は?」
ヤンキーに殴られると思ったら、誰かが守ってくれた。
「大丈夫?あんた…新入生?」
綺麗…。透き通るような、金色の髪…そして…少し茶色がかった瞳…。
「大丈夫じゃねぇよ〜お前がな〜w」
「ヤンキーさん。私を怒らせたね…早く、零也くんの所に行こうとしてるのに…邪魔だよ?」
「へ……?」
「さぁ、やられたい人達来なよ…私が優しく倒してあげるよ…ふふふ…」
「テメェー何、かっこつけてんだよー‼︎」
「さぁ、私の闇黒銃剣‼︎」
「っはぁ‼︎つ…強い…まるで…噂で聞いたことがある暗黒姫…」
バタンッ‼︎
「あ…あなた、大丈夫?まだ、名前も聞いてもいないのに…どうしよう…保健室に連れてって、さっきの零也って人に連絡しなくては…」