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勉強だよー
「この問題は、公式を使って解くんだ。」
このクールで優しい男の子は、零也。いつも優しくしてくれる完璧な男子だ。
「私が公式なんか分かるわけないでしょ?学校にほとんど来てないし…授業なんて、出たことないもん…」
「花音…よく留年しないよな…バカなのに…」
この生意気な男は、零人。なにげに優しい時もあるけど、最低な非常識男だ。
「私の場合、お父様がどうにかしてくれるから何もしなくて大丈夫なの…羨ましいでしょ〜」
「いいな…花音さんは、お金持ちで…俺らの家は、ビンボーだから…」
「だったら、私が払うわ。その…学費とか…大変でしょ」
「大丈夫。俺ら、今度の花乃都祭で一位をとれば学費が全額免除されるんだ…だから、大丈夫だよ…」