二人の美少年との出会い
【4月11日午前10時】
…ふう。特別室…ここか…。入れるわけないじゃない。
まず、コミュ障なんだよ?一年生以来、学園に入ったことないのに…。
「あの、もしかして…転校生?クラス分からないの…?」
もう、話しかけられちゃった…人生オワタ…
「私…今日から、特別室の方に行く…花園なんですけど…」特別室って、ありえないですよね…
「君が、今日からくる…花音ちゃん?僕、君に勉強教える鏡織 零也。一緒にがんばろ?」
鏡織 零也くん…すごくイケメン…乙女ゲームでいう、クール属性かな…。
「あ…よろしくお願いします…」
すると、近くのドアから物音がした。ガタッ
「キャ!な…何?」思わずびっくりして、零也くんにしがみついてしまった。
「あ…ごめん‼︎零也にい!……ん?誰、その女…零也にいにしがみついて…お前みたいな女が零也にいと喋るなんて百億年速いんだよ!」
なんなの…この男…私にお前だなんて…
「あなた…誰か知らないのに…お前だなんて…非常識ね‼︎」
「はぁ?うるせぇな…この、メスブタ‼︎行こうぜ、零也にい」
「ま…待てよ。零人…花音さんに何言ってるんだよ!」
「え……花音…ってことは、花園財閥のご令嬢じゃん‼︎…自己紹介が遅れました…俺の名前は、鏡織 零人です…」
やばい、何げに…零人って非常識男…かっこいい…