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バットラ!~Battle Triangle 三校対抗全面戦争~  作者: くつぎ
第十七章 その男、『終幕』
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『戦場』、混乱

 何人ほど伸しただろうか。

 数えることもできなくなって、三崎は大きく息をつく。

 戦いが始まった当初より、人数が増えているように思うのは、気のせいではなさそうだ。


「やっべーな、これ」


 自分たちが『発端』となって、ここまでのことになるとは。


 三崎はそんなことを思いながら、周囲をぐるりと見回した。

 自分と同じ制服を着た、顔も知らない生徒が、吹っ飛んでいくのが見えた。


「だらぁぁぁあ!!」

「うっわ!!」


 視界の隅から、振り下ろされるのは大剣。

 やられる、と目を閉じた直後、響いたのは金属音。


「何してんの、バカなの」


 呆れたような声に目を開ければ、目の前で止まっている大剣が見えた。

 そこから視線をずらし、見えたのは短い剪定鋏。

 そして、大剣に絡まるツタと、枝。


「本当、言いだしっぺならしっかりしてよ」

「かっ、架月!!」


 眼鏡を直しながら、三崎を振り返る架月。

 それから架月は再び相手に向き直ると、そのまま三崎に向かって口を開いた。


「どういうルールでやってんのかよくわかんないけど」

「ああ、ルールなら一応」

「僕らも僕らで結構勝手にやらせてもらってるから、そっちもそっちで頑張ってよ」

「えっ、ちょ、架月」

「じゃ」


 話している間に、三崎に向かってきた大剣の男をあっさりと倒してのけた架月は、剪定鋏を片手に走り出す。


「いや、ちょ、架月-っ! 一人にしないで!」


 聞こえていないらしい。

 三崎は深く溜息をついてから、再び短刀を構えた。


「くそう、できるだけ長く立っててやる!!」


「……それにしても、人が多すぎるな」


 三崎を放置し、戦場を駆け抜ける架月。

 向かってきた敵は倒しながら、状況を見る。視る。


「!」


 ふいに、視線を巡らせた先。

 横から来た攻撃を避けながら、架月は思わず言葉を漏らした。


「……なんで」



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