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バットラ!~Battle Triangle 三校対抗全面戦争~  作者: くつぎ
第十七章 その男、『終幕』
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『戦場』、拡大

 不良同士の抗争。

 その言葉では表しきれない現状。

 ちょうどいい言葉はおそらく、『戦場』。


 動いているのは数十人。

 倒れているのは何人いる?

 戦えるのは、あと何人だ。


 そんな三座川高校・校門付近。

 こっそりと帰ろうとした皇牙の視線の先に現れたのは。


「……ゲッ……これは……」


 思わず後ずさり、軍勢の最後尾に戻る。

 冷や汗が落ちる。


「やばいんちゃうの……」


 校庭の中央付近で爆発音が聞こえたのは、皇牙がつぶやいた直後。

 巻き上がる土煙の中で、数人分の咳ばらいが聞こえた。


「ちょっと、もうちょっと優しい運び方出来なかったの」

「仕方ないじゃないですか、私にはこれが精一杯です」

「いや、嘘だと思うそれ……」


 土煙が晴れた後に立っていたのは。

 一高代表、『炎帝』千里、『神官』架月。

 三高代表、『百式』奈音。


「さて、どういう感じでしょうか」

「ほとんどただの乱闘だよね」

「乱闘……これ、乱闘で片づけていいんですかね?」


 奈音、千里、架月の順に口を開く。

 その最後に、奈音が深い溜息をついて、言った。


「乱闘じゃないでしょ。……戦争ですよ」


 その言葉に、異論はない。

 その場の全員が、その言葉に酷く納得した。


「じゃあ」

「一番たくさん倒した人が優勝で」

「それで行きますか」


 そう言い合って、三人同時に駆け出していく。

 その様子を見ていた詠時と仁時は、顔を見合わせて、笑い合った。


「俺らも、あっち行ってくるか」

「そのほうがいいな」

「灯熾も行く?」

「行くー」


 続々と、続々と。

 参加人数が増えていく。

 元々戦っていた彼ら以外にも、どこからか生徒が現れては、増えていく。


 戦場は広がっていく。

 倒されるそばから、新手が来る。


「……この戦争、終わるんですかねぇ」


 三座川高校屋上、校門付近の様子を見守っていた深花は、誰にともなく呟いた。

 相変わらず重なって倒れている帆風と飛鳥に、その声は届かない。



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