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バットラ!~Battle Triangle 三校対抗全面戦争~  作者: くつぎ
第十五章 『職人』と『時刻』
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『三高』、奔放

「おいおい、おいおい、何だこの状況」


 現在地、三座川高校屋上。

 激戦を繰り広げるのは、一高代表『極神』と、二高代表『審判』。


「何で一高と二高の戦いが三高の屋上で行われてんの」

「知らん。俺が聞きたいわ」


 そんな会話をするのは、三高『時刻』と二高『職人』。

 幼馴染でもある二人はお互いに顔を見合わせ、溜息をついた。


「つーかこれ、どう考えてもあれだろ」

「何」

「今、ここでこの時間から、全面戦争が始まると見て間違いないよな」

「間違いないな」

「何なの、まだ何の準備もしてないんだけど、何でうちの学校こんなに奇襲食らってんの」

「ドンマイ」


 『時刻』・仁時ががっくりと肩を落とす。

 その肩を、『職人』詠時がポンポンと叩く。


「つーかお前が来るとか聞いてないんだけど」

「俺も来る気なかった。無理やり連れて来られた」

「あっそ」


 どっかり、胡坐をかいて座りこんで、仁時は深い溜息をつく。

 その隣で、詠時は困ったように頭を掻いた。


「どうする、仁時」

「何が」

「俺らもやっとく?」

「あー」

「……」

「やめとく」


 座り込んだまま、仁時はぼんやりと目の前の戦いを見る。


「俺の能力じゃ、1対1のバトルはできねェよ」

「いいよ、能力なんか使わなくたって」

「は?」

「久しぶりに殴り合いでもしよーぜって誘ってんじゃん」


 ちらり、仁時が詠時を見上げる。

 詠時はちらりと屋上の方に視線を移してから、もう一度口を開いた。


「単純な殴り合いならイーブンだろ」

「確かに」


 重そうに腰を上げた仁時が、鞄を桧山の方に投げる。


「んじゃ俺、行ってくるわー」

「待て待て待て待て」

「え、何」

「今から一高来るけど!?」

「知ってるよ、でも何とかなんだろ。大丈夫だって」

「いやいやいやいや」

「斑鳩ー、頼んだぞー」


 誰の返事も聞くことなく、仁時は屋上のフェンスを飛び越えた。




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