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バットラ!~Battle Triangle 三校対抗全面戦争~  作者: くつぎ
第十一章 その少女、『咲乱』
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『咲乱』、翻弄

「結局のところ、あなたの『法』は空間内でしか有効じゃないということ」

「そうだね」

「その空間がなくなってしまえば、あなたの『法』が僕を縛ることはできません」


 にやりと笑う深花。

 結界の外側で咲いた花が、ツタを伸ばし、結界を覆っていく。


「見えますか? あれは僕の『盾』です」

「!」


 飛鳥が目を見開くのと、結界が割れるのは、同時。

 ばらばらと地面に落ちていく結界のかけらを横目に、深花は笑顔のまま立ち上がった。


「さあ、仕切り直しと行きましょうか、『審判』殿」

「やるねぇ。やっぱり君も『いいキャラ』してるよ」

「あなたに言われたくないと言ったはずです」


 にやり、笑い合う、奇妙な空間。

 外野で様子を見守る三高一同は、何とも言えない空気に顔を見合わせていた。


「俺と君はよく似ている」

「不名誉なことです」

「俺はちょっと嬉しいけどね」

「僕はまったく嬉しくないです」

「仲良くなれると思うんだけど」

「仲良くしたくないです」


 一撃、二撃、追撃。

 撃ち合いながら会話を続ける二人に、外野にいた仁時と桧山は顔を見合わせ、呆れたように息をついた。


「空間展開……」

「させません」

「うわっ、容赦ない」

「それはお互い様でしょう」

「ずるくない? 自分だけ能力使ってずるくない?」

「それを戦略と呼ぶのでしょう」

「やっぱり君は俺と似てるね!」

「だから嬉しくないって言ってるでしょう!」


 二人の会話を聞きながら、桧山は仁時の肩を叩いて、呟く。


「あの二人って絶対仲良いでしょ」

「初対面だろ」

「いや、どう見ても仲良しでしょ」

「確かに仲良さそうだけど」

「知らないんですか、先輩方」


 桧山と仁時の会話に紛れ込んだのは、奈音。


「初対面の人のキャラを理解して仲良くなれるのが、信楽さんの恐ろしいところなんですよ」



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