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バットラ!~Battle Triangle 三校対抗全面戦争~  作者: くつぎ
第七章 その男、『炎帝』
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『炎帝』、発案

「あっはっは、まさか名前を知られてるとは思ってなかった」


 現在地、相も変わらず一ノ宮高校・資料室。

 加わったのは、三年・浦谷千里。


「よく知ってたね?」

「千里さんが中三の時、私中一。同じ学校。いろいろ知ってる」

「うわ、マジか。そういうことね」


 笑顔を浮かべたまま、千里が帆風の頭をわしわしと撫でる。

 撫でられるままに体を揺らしながら、帆風は架月の方を向いた。


「もう一人思いついたけど、よく考えたらその人もう大学生だった」

「それは残念だ」

「そういうわけで、現時点で三人になったね、三崎くん」


 三崎の方を向いた帆風が、眠そうな顔で親指を立てる。


「そ、そうだな、あと二人か……何とかなるかな……!」

「ああ、でも一斗は戦う気ないと思うよ」

「へ」

「どうやら受験勉強に力を入れたいらしいから」

「真面目かよ!」


 にっこり、笑いながら千里が放った言葉に、三崎はまた肩を落とす。

 今日だけで気分の変動が激しすぎる。体力の消耗が激しい。


「ところで三崎くん」

「なんすか、浦谷さん」

「全面戦争だーって騒いでるのは知ってるし、町中で噂になってるのも知ってるんだけど」

「はい」

「いつどこで戦うかとか、ルールとか、そういうのって決まってないの」


 沈黙。

 帆風が、三崎の顔の前で手を振る。

 架月が、三崎の頬をつねる。


「……全然決まってないっす」

「マジか、あっはっは!」


 三崎の返答に、千里が快活に笑う。

 首をかしげる帆風と架月に、千里は笑ったまま、言い放った。


「んじゃ、先制攻撃でも仕掛けてみようか?」


 その言葉に目を見合わせた帆風と架月は、同時に千里の方を向き、さらに同時に口を開く。


「「じゃあ、それで」」


 目の前で繰り広げられた会話に、さらにはどうやら方針を決定してしまったらしい三人に、三崎はぱちくりと目をしばたいた。


「……え、ちょっと、冗談ですよね?」



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