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バットラ!~Battle Triangle 三校対抗全面戦争~  作者: くつぎ
第六章 その少女、『百式』
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『百式』、立つ

「二高の『怪力』がどうやら参加するらしいよ」

「へえ、そんなに興味ない」


 翌日、三座川高校・一年二組の教室。

 奈音の説得を試みる桧山の姿が、そこにはあった。


「『怪力』の参加で興味を示すのはどっちかというと隣のクラスの信楽さん」

「ああ、『咲乱』の信楽さん? あの子はもう参加決定だから」

「あ、そうですか」


 興味なさげに返事をして、奈音は手元の本に視線を落とす。

 桧山はその様子に、がっくりと肩を落とす。


「うーん……だめかぁ……」

「そもそも、戦うことにそこまで興味あるわけじゃない」

「それを言われると元も子もないな」


 読書にいそしむ奈音の隣、桧山は腕を組んで考え込んだ。

 そこに。


「奈音ー」


 ふと、奈音を呼ぶ声。

 奈音と桧山が同時に振り返ると、教室のドアのそばで手を振る女子生徒が一人。


「あれ、お客さん?」

「桧山颯太先輩」

「どうも」

「あ、初めまして。私、隣のクラスの虎沢玲砂(とらざわ れいさ)です、奈音のお友達です」

「あ、どうもどうも」


 深々と頭を下げ合ってから、女子生徒……玲砂は、奈音に向かって笑いかけた。


「奈音、大ニュース」

「ん?」

「今、帆風が一高に通ってるんだけど」

「帆風?」


 その名前に反応を示したのは、桧山。


「桧山先輩、帆風のこと知ってるの」

「知ってる知ってる。『極神』・竜崎帆風だろ? 調べたよ」

「調べたんだ、なるほど」

「その竜崎帆風がどうかしたのか?」


 桧山が玲砂に問いかけるのと、奈音が首をかしげるのは、同時。

 玲砂はその様子に小さく笑ってから、口を開いた。


「帆風がさ、今度の全面戦争に参加するらしいよ」


 その言葉に、奈音は持っていた本を取り落した。

 その音に桧山が振り返るのと同時に、奈音が勢いよく立ち上がる。


「帆風が来るの」

「うん」

「……そう」


 取り落した本を拾い上げて、閉じて。

 奈音は桧山の方を、睨むように見た。


「興味、出た」



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